1 / 55、 真染さん 【 企画投稿 / 季節のnote(7月) 】
虎吉のトップページ固定記事「虎吉の交流部屋」内で、この夏、以下のシークレット企画「虎吉の交流部屋初企画」を開催しておりました。
● タイトル : 季節のnote(7月)
● 募集期間 : 7/1 ~ 7/31
● お 題 : 7月の季語から1つ以上選び、
それをテーマに自由に書く
そこで今回、ご応募いただいた作品を、応募いただいた日時の早い順に紹介させていただきます。
【 1 、 真染さん 】
● 季語 : 夏休み
🌳① 感動、感激、共感、ポイント
「夏の匂い」ではなく、「夏休みの匂い」と表現されている点に感激、共感しました。夏の匂いとするよりも、夏休みの匂い、とする方がより作者がイメージする「夏」が感じ取りやすいですね。
また匂いから連想する思い出が作者の「五感」を通じて蘇ってきている様子が伝わってきて、感激、共感しました。
匂いって記憶だけでなく五感にまで訴えかけてくるものなんだなぁと気づかされた作品でした。
🌳② 作品から感じる作者の印象
やや作品そのものとは離れてしまいますが、真染さんのこの作品は最終的に約50本集まった投稿作品のうち、1本目の投稿でした。真染さんが質の高い作品でトップバッターを努めていただいたおかげでこの企画自体が成功したと言っても過言ではありません。
真染さんには常に新しい挑戦、工夫に挑むチャレンジ精神が旺盛です。まず企画を成功へと導いていただいた感謝を述べなければなりません。
作品から受ける印象としては、常に前向きに生きていらっしゃる方、真っ直ぐな気持ちを持った方、という印象を受けました。
おばあさまを想う素直な気持ち、自らが人生を楽しむ姿をおばあさまに天国から見ていてほしい、という部分にお人柄を感じます。
いつまでも大切にしていただきたい素敵な生き方だと個人的に感じさせていただきました。
🌳③ 作品への感想
7月に入り、ふとした瞬間に「夏休みの匂い」を感じられた作者が、祖母宅で過ごした幼き夏休みの日々を思い出し、懐かしむ様子がえがかれた作品です。
作者は作品に込めた思いとしてこのように語っています。
今回は真染さんにとって初めてのノンフィクション詩へのチャレンジだったそうです。
初めてとは思えない見事な作品ですね。
まず出だしで、「夏の匂い」ではなく「夏休みの匂い」という表現が秀逸だと感じました。
真染さんにとって夏休みの思い出がいかに特別だったか感じ取ることができます。
また、最後の1文からは、おばあさまへの愛や、天国から見ていてね、という温かい思いが感じ取れます。亡くなってもなおおばあさまに思いを寄せる真染さんの姿に胸を打たれます。
おばあさまもどれだけ幸せなことでしょう。
特に素晴らしいなと思ったのは、思い出を五感で感じておられるところです。
「土の匂い」、「蝉の声」、「スイカの味」など、五感で「夏休み」を覚えておられることを作品の中で感じ取ることができます。
真染さんの感情がより具体的に伝わってくるので、今は亡き人への想いというテーマとも相まって、思わず胸が熱くなりました。
匂いというのは五感にまで訴えてくるものなのですね。
真染さんは、今ご自身にできることは亡きおばあさまを「思い出すこと」だと感じておられ、その想いを、この詩に綴られたそうです。
何よりのおばあさま孝行だと思います。
7月になると思い出す夏休みという言葉に様々な思いを重ね合わせられた素敵な作品です。
ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。