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五臓のおはなし


五臓とは、からだを5つの臓器に分けてからだのバランスを考える東洋の考えです

五臓とは人の臓器の働きを大きく5つに分けた考え方で、それぞれ肝、心、脾、肺、腎と呼びます。西洋医学とに似通った考え方の臓器もあるのでなじみやすいと思います。各臓器を簡単にご紹介していきます。

肝(かん)

気血の巡りや感情のコントロール、血液の貯蔵、調節、爪、目、筋肉、胆のうと関りが深い西洋医学の肝臓の働きとしても働き、血液を貯めて、全身への供給、流れを調節する司令塔の働きもします。また、ストレスを受け止め、感情のコントロールもします。自律神経を調節しているところですね。
ストレスを受けやすい人は、肝のバランスが崩れているかもしれません。
イライラ、憂鬱感、月経不順、ため息、爪や髪が弱い・・などは、肝が乱れると出やすい症状になります。

女性にとっての肝

ホルモン分泌や、排卵、月経を起こすところでもあります。女性と肝はとても深いかかわりがあります。ストレスで生理が止まったり、生理前にイライラしたり、張ったりする症状はこの肝のはたらきの乱れによるものです。ストレスを溜めることは、しない。吐き出すように心がけます。心地の良い過ごし方、ストレスによい栄養などは大切になります。

心(しん)

心臓、血液のポンプ、精神の安定、意識活動、舌、顔、小腸と関与
心臓の働きと関係します。血液を循環させる、ポンプの働きをします。
また、心=神と考えられ、精神や意識活動をつかさどっています。

女性にとっての心

心も肝と同じように、血液と関係が深い所。心の働きが落ちてくると、精神不安や動悸がでやすくなったります。心のエネルギー不足になってしまいます。
パニックになりやすいのも、この心の働きが弱くなっていると考えます。心のエネルギーは血液が十分にあること、栄養不足にならないことが大切になります。腎とのかかわりも深いため、腎のエネルギーを元氣にする、つまりホルモンバランスをとってあげることも大切です。


脾(ひ) 

消化吸収、運搬、血を漏れ出ないように調節する働きも、口、唇、胃
食べたものを消化し、栄養として体に取り込みます。エネルギーを生み出す源です。また、良い栄養を上、頭の方に持ち上げる働きもします。
血を漏れ出ないように、留めておく働きもします。
食後眠い、疲れやすい、食欲不振、食べても太れない・・・。
脾の働きの弱りかもしれません。

女性にとっての脾

脾の働きがおちると、妊娠に必要なエネルギーを生み出しにくくなります。また、脾のエネルギーの低下により、腎(生殖器、ホルモン系、精)に影響を及ぼし、不妊傾向や生理が止まりやすくなる・・・そのほか婦人科系の悩みがでやすくなります。日頃から、脾を労わること、養生をしてあげることは大切です。

肺(はい)    

呼吸器官、外気からのバリア機能、汗の調節、鼻、大腸、皮膚酸素をすって、二酸化炭素を吐く、呼吸の働きをします。
また、気管をきれいに保ったり、毛穴の開閉の調節、鼻、喉にも関係しています。よく喉張れる、風邪をひく、バリア機能が弱っているかもしれません。花粉症、アレルギーをもっている人も、肺の働きが弱っているのかもしれません。

女性にとっての肺

肺の影響は腎へ関係します。肺、気管支、喘息などの疾患がある方は、肺のエネルギー不足になりやすく、腎のエネルギーも不足しやすくなります。


腎(じん)  

 成長、生殖、生命エネルギーの源、水分代謝、膀胱、尿、耳
発育や生殖をつかさどります。親からの先天のエネルギーの貯蔵庫です。
膀胱での水分代謝も行います。深く深く息を吸い込みます。
老化と密接に関わります。足腰の弱さも関係します。温める根本の力になります。腎は、不妊にもとても関係があります。
夜中におトイレなど起きませんか??腎の働きに関係しているかもしれません。

女性にとっての腎

腎は女性にとって、ホルモンバランスの要です。腎のエネルギーのあるかないかは、妊娠力や、不妊になりやすい状態・・と関係がふかくなります。腎でホルモン、卵子、内膜など生殖に関わるエネルギーを生み出し、肝でホルモンを巡らせる、排卵させる・・・といった具合に、腎と肝は、お子様に恵まれたい女性にはとても大切な臓器になります。バランスもたいせつになってきます。


この5つの臓のどの働きは、強すぎても弱すぎてもよくありません。バランスをとれていることが、健康状態であると言われています。

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