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【読書感想文】そこには我慢したり、競争したり、お互いに意地悪したりする余地がない⭐︎本田健「ユダヤ人大富豪の教え」を読んだ
ネタバレありです!
文庫本で2006年2月発行(単行本発行は2003年)なので18年前になる。
現在高校3年生が生まれた年、1〜2年生は生まれていない時期の発行だから、
ビジネス書・自己啓発系書籍としては古典に入るのではないだろうか(褒め過ぎ?)。
本田健氏のYouTube動画を最近よく観ていて、
その流れでではあるが、
特に脈絡もなく思い立って読んだ。
絶対いい本だとわかってはいたが、
今の自分にどハマりだった。
人生には上り調子と下り調子がある。自分のツキがどんな状態かはっきり知る事が成功には欠かせない。自分のツキがない時には、思い切って何もせず、のんびり人生を楽しむことだ。そんな時は、嵐が去るまで家でじっとしておくことだね。そして運気が上昇してきて追い風になったら帆を大きく広げ、勝負に出るのだ。
自分は現在下り調子だ。
思い切って何もせず人生を楽しもうと思えた。
振り返れば、
「人生前向きっていうか、前のめり」
と友達たちに言われながら突っ切ってきた。
人生を楽しむって言っても
何かしながら楽しもう、だった。
何もせず、ですね!オッケーです。
(シベリアから日本を経由して渡米できる事を)私はある日本人から聞いたのだ。たまたまカフェで知り合った人間なんだがね。彼はケンとだけ名乗った。結局、彼の情報のおかげで、私は命を現在まで永らえることができたわけだ。(中略)パンフレットを見て、名前と写真の笑顔を見たとき、鳥肌が立ったよ。あのケンと同じスマイルだったからね。そしてなんと名前も同じじゃないか。君と彼には何の関係もないことは十分承知だ。でも、私にとっては、実に意味があることなのだ。彼にしてもらったことに対して、君を通じて恩返しさせてもらった気がした。
ゲラーさん(ユダヤ人大富豪)からの手紙を飛行機の中で読むシーンだが、
ここで、涙が止まらなくなった。
ティシュで水分を拭きとりながら、
口をすごく変な形にして、
泣き続けてしまった。
当時の日本人すごいな、
人間ってすごいな、
色んなものが色んな形で繋がってるんだな、
自分も何かに繋げてもらって、
今、命を永らえることが出来てるんだな、
と。
君には、世界的なリーダーになる素質があると思う。(中略)「どうして、自分が?」という疑いに何度も見舞われるだろう。多くの世界的な指導者がそうであったように。
将来、君が書く本は世界中で売れ、君はいろんな都市に招かれて講演したり、その指導者に会ったりするだろう。君の存在は、希望を失いかけた多くの人に光を投げかけるに違いない。
ゲラーさんからの手紙の後半なんだが、
一度止まった涙が再び溢れ出す。
現在、本田健氏のYouTube動画をリアルタイムで観ている。
運が良いとアップされて1時間以内に見られているが、とは言えほんとに、雲の上の人。
まさに「世界的な光」って思っていた。
なのだが、氏が作家デビューする前の公演活動をしていた時期に、
小冊子を無料で頂いた事があった。
当時は顔出ししていない中、
話の面白さとフランクさでCDを聞きまくっていたが、
ここまでの大人物になる事はわからなかった。
約20年の時を経てYouTubeサーフィン中に、
本田健氏に遭遇(今や熱烈な登録者の一人)し、
「こういうお顔だったのね、髪が長い。え。すごい人になってしまっている。」
と驚いた。現実生活(目の前の事)に追われ、
自己啓発とは縁遠くなっていたから、
氏のご活躍に不思議と気付けなかった。
そんなわたしの鈍感さと真逆に、
ゲラーさんが手紙に書いた通りになっているではないか!!
再び、人間ってすごいな、
氏の努力と機知と天性と全てが積み重ねられた上の事、
こんな風に大きくなっていくものなのだ、と思った。
ゲラーさんにも、
本田健氏にも、
敬服いたします。
発売当初でもなく、
ベストセラー時でもなく、
今、読了できたわたしは本当に幸せだ。
最後に、ゲラーさんの夢を記して終えたい。
「ゲラーさんはいまどんな夢をもっているのですか?」
「地球の資源がうまく分配され、みんな好きなことをやっている。そこには我慢したり、競争したり、お互いに意地悪したりする余地がない。みんなが幸せに暮らしていからだ。自分らしく楽しい毎日を送り、家族、友人とゆったりとした時間を過ごししいる。そんな世界だ」
[本日(6/3)明け方の、石川県能登地方を震源とする地震がありました。被災地の皆様のご無事を心より願います。大難が中難に、中難が小難になりますよう祈っております。]