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自分の気持ちをアサーティブに伝えるためのガイド

はじめに

アサーティブコミュニケーションは、自己表現力を使って自己主張することを指します。自分の意見や感情をはっきりと伝えることで、他者とのコミュニケーションを円滑にし、自己の権利やニーズを尊重するスタイルです。

こちらの記事の「境界を設定する」で、自分の限界やニーズを他人に伝えることが必要と書きました。

他人とのコミュニケーションにおいて、自分の気持ちや意見を明確に伝えることは重要です。しかし、その方法がうまくいかないこともあります。

自他を尊重するアサーティブなコミュニケーションを実践するために、以下のステップがお役に立てば嬉しいです。


1. 準備をする

自分の気持ちや意見を伝える前に、事前に準備を整えましょう。具体的に言いたいことを整理し、自分の立場や感情を理解しておくことが大切です。

こちらの「自己理解を深めるための質問集」が役に立つかもしれません。


2. 相手の立場を尊重する

アサーティブなコミュニケーションは、相手の立場や感情も尊重することから始まります。相手の視点を考慮しつつ、自分の意見を伝えることを心がけましょう。

相手の視点を考慮しつつ、自分の意見を伝えるためには以下のようなアプローチが効果的です


1. 相手の意見を理解する

 最初に相手の視点や意見をよく理解することが重要です。相手が何を考え、どう感じているのかを知るために、積極的に質問をし、聴き取りましょう。


2. 共通点を探す

相手の視点や意見に共感できる点や共通する部分を探しましょう。共通点を見つけることで、相手との信頼関係を築きやすくなります。


3. 自分の意見を明確に述べる

自分の意見を伝える際には、明確かつ具体的に述べることが重要です。具体例や具体的な事実を挙げることで、自分の立場をより理解しやすくします。


4. 適切なタイミングと場所を選ぶ

 意見を伝えるタイミングや場所を選ぶことも重要です。相手が議論に参加しやすい状況や、お互いがリラックスしている時に話をすると、より効果的なコミュニケーションが可能です。


5. 反応や意見を求める

自分の意見を伝えた後、相手の反応や意見を積極的に求めましょう。相手の反応を受けて、必要に応じて調整を加えたり、さらに議論を深めることができます。


6. 柔軟性を持つ

自分の意見を述べる際には、柔軟性を持って相手との議論を進めることが大切です。相手の視点や新しい情報を受け入れつつ、自分の意見を調整することが必要です。


これらのポイントを意識して、相手の視点を尊重しつつ、自分の意見を明確に伝えることで、より建設的なコミュニケーションが可能になります。


相手の視線を尊重しつつ
自分の意見も明確に


3. 使用する言葉に注意する

言葉遣いや表現方法に気を配ることが重要です。明確で具体的な言葉を使い、主観的な意見を客観的に伝えるように心がけましょう。感情的な言葉を避け、事実や具体例を挙げることで、相手に理解してもらいやすくなります。

以下に、主観的な意見を客観的に伝える具体例をいくつか挙げてみます。


1. 主観的な表現
「この映画はつまらなかった」

   ⏩客観的な表現を試みると
「私はこの映画のストーリーやキャラクターの展開について興味を持てませんでした」


2. 主観的な表現
「この本は素晴らしかった!」

   ⏩客観的な表現を試みると
「私にとって、この本の物語や登場人物の描写が非常に魅力的で、時間を忘れて読み進めました」


3. 主観的な表現
「このレストランの料理は最高だった!」

   ⏩客観的な表現を試みる
「私はこのレストランで提供された料理の味とサービスに満足しました」


4. 主観的な表現
「このイベントはつまらなかった」

   ⏩客観的な表現を試みる
「このイベントは、私の期待とは異なり、関心を引く内容ではなかったと感じました」


5. 主観的な表現
「このアーティストの作品は深い感動を与えてくれる」

   ⏩客観的な表現を試みる
「私はこのアーティストの作品には感情移入しやすく、その作品が私の心に深い印象を与えました」


これらの例では、主観的な意見を客観的な言葉で伝えるために、具体的な要素や理由を挙げています。客観的な表現を用いることで、相手に対しても説得力を持った意見を伝えることができます。


客観視な表現を



4. 「私」を主語にして伝える

自分の気持ちや意見を伝える際には、「私は〜だと感じます」という形で、自分自身の経験や感情を主張することが効果的です。具体的な事実や具体例を挙げて、自分の立場を明確に伝えましょう。

以下にいくつかの具体例を挙げてみます。


1. 会議での自己主張

非アサーティブ
「このアイデアはいかがでしょうか?」
(自分の意見ではなく、相手の意見を求める=主張ではない)


アサーティブ
「私の考えでは、このアイデアが最も効果的だと思います。何故ならば……」


2. 友人との予定変更

非アサーティブ
「もし都合がよければ、時間を変えてもらえますか?」


アサーティブ
「私はこの時間に他の用事がありますので、時間を変更していただけると助かります」


3. 上司との業務分担
非アサーティブ
「私は何でもできます」

アサーティブ
「私はこのプロジェクトのリーダーシップを引き受ける自信があります」


4. 家族との意見の食い違い
非アサーティブ
「わかった、私は間違っていたんだね」

アサーティブ
「私の意見も尊重してほしい。私の観点から考えた結果、この選択がベストだと思っている」


これらの例では、アサーティブなコミュニケーションが、自己の意見や感情を明確に伝えることを目指しています。主張をはっきりと述べ、相手とのコミュニケーションを円滑に進めることができます。


自己の意見や感情を明確に😺



5. 相手の反応を受け入れる準備をする

アサーティブなコミュニケーションでは、相手の反応が予測できない場合もあります。そのため、相手の反応を受け入れる準備をしておくことが大切です。相手の意見や感情にも耳を傾け、対話を進めていく姿勢を示しましょう。

相手の意見や感情に耳を傾け、対話を進めるためには以下のような姿勢を示すと効果的です


1. 積極的に聴く姿勢
相手が話しているときは、積極的に耳を傾けて話を聞きましょう。目を見て、頷きや相づちを打つことで、相手が話している内容を理解していることを示します。


2. オープンな質問をする
相手の話に興味を持ち、深く理解しようとする姿勢を示すために、オープンな質問を積極的に使いましょう。例えば、「それはどのように感じたんですか?」や「もう少し詳しく教えていただけますか?」などです。


3. 感情や意見を尊重する
相手の意見や感情を尊重し、否定的な反応を避けることが大切です。自分の意見を述べる際にも、「私の理解とは違いますが、それは興味深い視点ですね」といった形で相手の意見に敬意を払いながら自分の考えを伝えることができます。


4. 共感を示す
相手が感情的な内容を話している場合、共感することで対話が深まります。たとえば、「そう感じることができると思います」といった言葉で相手の感情を受け止めることができます。


5. 要約やフィードバックを返す
相手の話を要約したり、自分が理解した内容を伝えたりすることで、相手に対して自分が理解したことを確認することができます。これにより、誤解や誤解を避けることができます。


これらの姿勢を示すことで、相手が自分の意見や感情を自由に表現しやすくなり、良好な対話が進むでしょう。


受け入れる💖


6. 練習を重ねる

アサーティブなコミュニケーションは習慣です。日常生活の中で、少しずつ練習していくことが重要です。自分の気持ちや意見を積極的に伝える練習をすることで、自信を深めていきましょう。


何でも練習が大事✨


結びの言葉

アサーティブなコミュニケーションは、自己表現の一つの方法です。自分の気持ちや意見を明確に伝えることで、良好な関係の構築や問題の解決に役立ちます。もちろん正解はありません。あなた自身のスタイルや状況に合わせて、アサーティブなコミュニケーションを取り入れていくことをお勧めします。


このガイドを参考にして、自分の気持ちをアサーティブに表現する方法を実践してみてください。


❗アサーティブコミュニケーションが通用しない相手に遭遇したら

アサーティブコミュニケーションは、互いに尊重し合う関係を築くために非常に効果的な手段です。しかし、時にはアサーティブなアプローチが通用しない相手もいます。そのような相手は確かに危険と感じることがあります。具体的には以下のような特徴を持つ人々です


1. 攻撃的な態度を持つ人
常に自分の意見を押し付け、他人の意見を聞くことを拒否する人。

2. 操作的な人
他人を操作し、コントロールしようとする人。

3. 尊重の欠如
他人の感情や意見を全く尊重しない人。

4. 感情的に不安定な人
怒りや感情的な反応が激しく、理性的な対話が難しい人。


これらの人々との関係においては、自己防衛が必要になることがあります。以下の方法で自身を守りつつ、状況を管理することが重要です。


自分を守ることを最優先に


1. 境界を設定する
自分の限界を明確にし、無理に相手に合わせない。自分の時間やエネルギーを守ることが大切です。

2. 安全を優先する
特に身体的な危険が感じられる場合は、その場を離れるなど、安全を最優先に考えましょう。

3. サポートを求める
信頼できる友人、家族、または専門家に相談し、サポートを求めることが重要です。

4. 記録を残す
もし相手が職場の同僚や家庭内の人であれば、相手とのやり取りを記録しておくと、後で問題を報告する際に役立ちます。

5. 専門家の助けを借りる
カウンセラーやメンタルヘルスの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。


アサーティブコミュニケーションは非常に強力なツールですが、それが通じない相手に対しては、自己保護の手段を講じることが必要です。自分の安全と心の健康を最優先に考え、適切に対処していきましょう。


自分の安全と心の健康を最優先に!



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