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縄文時代ってどう思う?

今の特別支援教室(巡回指導型の通級)に来てから6年目。
週1回2時間程度の指導ですが、今年は1年生のときに担当し、再び6年生で担当することになった子どもが2人います。

 
入学したときの姿を知っているし、2年生以降も小集団学習でご一緒することになったり、校内で見かけたりするから、6年間の成長を見守っていることになります。

 
他にも2年生以降から入級してきた子どもを合わせると、長い期間成長を見せてもらっている子どもはもっとたくさんいて、それはそれは感慨深いです。


小さい頃は、教室にいられなくてクールダウンに何度も連れ出したり、授業や学習についていけず教室の内外でフォローしたりしてきましたが、すっかり落ち着いて集団のマナーやルールの中で生活できるようになっている。
 
 
子どもたちも自分の行動や感情がコントロールできるようになったことを自信に感じている様子。
 
 
 
その中で、一人。
6年間特別支援教室で指導を続けているのですが、高学年になってから集団生活が難しくなってきた女の子がいます。

 
 
学級崩壊を経験したことがトラウマになって、教室がにぎやかになるとフラッシュバックを起こしてしまうのです。
 
 
 
その子は週2回程度、限られた時間だけ登校しています。そのうち必ず来るのは特別支援教室の時間。 
 
 
なかなか登校できないことに親も担任も困っていて、もちろん本人も困っています。

 
 
「学校に行かなきゃと思うけど、不安で頭が痛くなる・・・」
 

 
特別支援教室では、レジリエンス(困った状況でもポキッと折れずに回復する力)を中心にソーシャルスキルトレーニングの学習や、
自己理解や自分のいいところを見つけるワークを毎週行っているけど、なかなか目に見えた成果は出ません。
 
 
 
打つ手なし???
 
 
ってことはないのでしょうが、(きっと表立って成果が表れないだけで、この指導には意味があると信じています!)
 
 
 
昨日は、ふと思いついたので、とある動画を一緒に見てみました。
以前のブログでも紹介したコチラの動画です。
彼女はこれをみてどんな反応を見せるのだろう??

TOLAND VLOG

全ての日本人は見てください


かいつまんで、SHOGENさんがブンジュ村で暮らすことになって、村人から教わることに衝撃をうけていく過程の部分を一緒に見てみました。
 
 
 
動画を見る前に、縄文時代って知ってる?と聞いてみたら、彼女はすっかり忘れていて、画像を見せたら

「あ~、社会でやった。知ってる。」
と言いました。
「縄文時代ってどう思う?もし自分が縄文時代に暮らすとしたら?」と投げかけてみると
「うーん。大変そう。全部自分たちでやらなきゃいけない。ごはん集めるのとか」
 
「そうだねぇ。食べるものを調達するだけで一日の大半が終わっちゃうかもねぇ」

と、そんな会話をしてから、動画を見ていくと・・・


みるみる彼女の目が輝いていきました。

 
 
村に入るための3つの約束。
①ごはんをおいしくいただくことができること
②「ただいま」と言ったら「おかえり」と言ってくれる人がいること
③抱きしめられて温かいと感じる心があること


「これ、私、全部できる!」と。
 
 
 
そして、昔の、縄文時代の人々が大事にしてきたこと、
自分のことを大事に思い、自分のことを愛する様子

自然に敬意を払い、その中で他人と共存していくこと
などを知っていくごとに

「すごく大事なことを言ってる・・・」

と前のめりになって見ていったのです。
 
 
 
 
学校が怖い、不安、頭が痛くなる
 
 
といって、いつも体も心もカチカチの彼女。
凍っているものが溶けて、目の光に温かい力が見えました。
 
 
この子のこんな表情を見たのは何年振りだろう。
 
 
 
それだけの力がこの動画にあったことに驚きました。
 
 
 
 
子どもの感性は素晴らしいです。
今日も、心や体が固まってしまっている児童の個別指導があるから、一緒に見てみようかなと思ってます。

その子がどんな反応を見せてくれるのか、楽しみです!!
 
 

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