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横隔膜の機能解剖

割引あり

今回のテーマは「横隔膜」です

あなたは「横隔膜」と聞くと何を思い浮かべますか?


呼吸


この言葉が頭に浮かんだ人が多いのではないでしょうか?

そんなあなたに新しい情報を提供できます

横隔膜は姿勢調整に大きく関わっています

この投稿を最後まで読むと以下の情報が得られます

・横隔膜の細かな解剖学
・腰痛患者の横隔膜の状態


はじめに

横隔膜は 主たる呼吸筋と理解されているが、

呼吸機能だけではなく、姿勢調整機能をも担うことが示唆されている

しかしながら、

ヒトが呼吸と姿勢調整の2つの課題をどのように解決しているのかは不明な点が多い

ヒトにとっての呼吸


呼吸のメカニズム

・息を吸って、吐く
・横隔膜が収縮して弛緩する
・横隔膜が上がったり、下がったりすることで肺が広がり、縮む

呼吸の司令塔

心臓は意識的に止めることはできず規則的なリズムを刻む

一方 、

肺時吸とは全く関係ない、えら呼吸をやっていた頃と同じ延髄のところに
肺呼吸の中枢 がある

三木成夫:海・呼吸・古代形象-生命記憶と回想.P44,うぶすな書院,1992

呼吸には無意識的に 一定のリズムを刻む仕組みもあるが、

呼吸運動は随意筋が担うため、呼吸のリズムを意識的に変化させることもできる


それは、呼吸の指令は「脳」が出しています

主に3つから支配されます

大脳皮質:随意呼吸(自分で息を吸ったり、吐いたり)
扁桃体:情動呼吸(精神状態によって呼吸が変動する)
脳幹:代謝性呼吸(体の中のCO2によってコントロール)


過去にもいろんな報告がある

高炭酸ガス血症により横隔膜の呼吸機能と姿勢調整機能の関係は変化する


慢性閉塞性肺疾患者は健常者に比して、
横隔膜の厚さが薄くバランスが低下していることが報告されている

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/crj.13161


メタ回帰分析より慢性閉塞性肺疾患の重症度バランスには関連性が
認められなかった と報告されている


ヒトが生命維持のために最優先される呼吸姿勢調整の2つの課題を
どのように解決しているのかは不明な点が多い


呼吸は1日何回?

もし呼吸の最適化が行われなければ、動作の最適化は行われない

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7364597/


呼吸は2万回/日以上も行われる運動であり、
望ましい姿勢調整機能の獲得のためにも重要な要因の1つです

横隔膜の機能解剖

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