【詩】茜
朝日が昇る
夕日が沈む
また朝日が昇る
わたしはずっとそんな景色に目を奪われてばかりいる
つまりは、意味があるって、こういうものの対極を指して言うのでしょう?
発せられる言葉すべてが理解されるためにあって、結論を出すための言葉しか許されないのだとしたら、理解は感性を破壊する凶器で、注釈は暴力で、だって綺麗なものが綺麗な理由なんてどうして必要なんですか?
空が赤く焼ける。空が血を出したみたいに赤く染まっている。まるで傷口を晒されているみたいだけれど、それが本当に血でなければいいな。凶器で刺されて血が出てしまっているならわたしは本当に心が痛くなる、痛くなるけれども、わたしはそれでもあなたが綺麗だと言う。でもそんな冷酷なわたしを許して。何かを綺麗と言うときくらい、わたしは道徳から抜け出していたいのです。
茜、きっと地球が生まれたときから、あなたは綺麗です