【詩】輪廻
ぼくが鈍い光を放つ線路の上で粉微塵になったとき、その瞬間ぼくは幼い少女になり、少女になって毒水を飲んで喘いで行き着いたさきは、生まれたばかりの赤ん坊だった。記憶もないまま、自分がどうしてここにいるのかも分からないまま、ほんの少しの欠片にも満たない自我さえ奪われて、それでもぼくに分かるのは、ぼくが神様に嫌われているということだけでした。
100歳まで生きるように言ったそうです。今にも風に飛ばされてしまいそうな心を与えながら。
けれどもぼくは落ちこぼれだから、何度も何度も走っては戻ってを繰り返して、やっとのことで、ぼくは循環しないことを知ったのでした。
そうしてぼくは今も、直線上の輪廻に立っている。