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詩まとめ

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詩のまとめです。感情が滲み出てくるような詩を書きます。
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2023年11月の記事一覧

【詩】砂粒の詩

【詩】砂粒の詩

虚ろに、窓の外にある夜を見つめて、
嫌いな人の話をしながらしか、恋ができない。
きみの寝息が聞こえる午前2時、
ただ後ろめたさから、夜空に平和を願って、そして、その願いが、いつか、ふとした瞬間に叶ってしまったとしたら、そのときは僕たち、もっともっと広い世界の話をしよう。
いっしょに空を見上げて、
大きな世界の前で、いつまでも一番の被害者でいよう。

【詩】書架の中の孤独

【詩】書架の中の孤独

「ふと思い付いたんだ。ある日、絵本作家の幽霊と友達になって、けれどもただ、絵の描き方、物語の作り方ばかり教えてもらっているような、そんなつまらないひとりの少年の話を。」
嘲笑にすらなれない仄かな笑いを、いつかの発射残渣のように忍ばせて、揺蕩う水面みたく緩やかに進行する、物語未満のもの。喜劇だ、と呟いて、ひとりでに、にやにやにやにや笑っていた。眩暈に襲われるかのように、追っていたページの文字が、つぎ

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【長編詩】紅い花

【長編詩】紅い花

        Ⅰ

対話するってことは、人に銃口を向けるってことなんだけどなあ。でも快感なのかもしれない。空気を貫いた先、きみの眼の上で、紅く、触手みたいに延びた彼岸花が咲いて、僕は、初めて、僕がきみに与えた影響力について思った。それは愛だね。けれども、きみのことを心から綺麗だと思うのと同時に、きみは、僕にとってただの作用点でしかないこと、僕の一生のうちに起こる幾つかの現象のひとつでしかないこと

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【詩】原石の詩

【詩】原石の詩

もう今なら、誰でも好きになれる気がする
心からの優しさでひとびとを想って
そうして、角を取るように自らを研磨し
そのまま身体ごと消えてゆくこと
磨くことがすり減らすことだなんて、考えもしなかったよ
輝かないまるい石なんてつまらないだけだと
そんなことにも気づかないまま、大人になってしまって、わたしは、もっと心から、人を嫌いになるべきだった。