![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83494119/rectangle_large_type_2_2c720ed36018c0eb9a99a808f5ed62e8.png?width=1200)
おどろおどろしい何かについて【漫画と動画】
2022年7月25日現在、Kindle Unlimitedで『刑務官が明かす死刑の話』を読んだ。シリアルキラーについて、prime Videoでドキュメンタリーも見た。今書いてるお話で、おどろおどろしいシーンを書きたいと思っているせいか、そんなものばかり摂取しているような気もする。とにかくどちらもよかったのでまとめておく。
1 『刑務官が明かす死刑の話』
刑務官のマトバが、拘置所での死刑囚の生活や、死刑宣告にいたる1日の流れなど語る4コママンガ。
刑務所と拘置所の違いも知らずに読んだ。
拘置所 入るのは未決囚(裁判中の被告人)および刑の確定した死刑囚
・刑場があるのも刑務所ではなく拘置所
・死刑囚は「死刑執行」により刑に服することになるため未決囚と同じ扱い
を受ける。
刑務所 有期刑及び無期懲役の受刑者が入る
・刑を受けるところ
・工場があり、受刑者はそこで刑務作業を行い刑を受けることになる。
拘置所に入ったら死刑囚は死刑執行まで生きることが刑務。故に、死刑執行までに生き続けてもらうために、死刑囚にストレスを溜め込まないのように配慮されている。
死刑囚の1日は虚無だと思う。死ぬために生き続けるための食事の時間と自由な時間。簡単な業務も希望すれば、行うことができるが、基本的に個室でできる簡単な作業のみだという。
ストレスを感じないように、好きなものを食べたり、読んだり、書いたりと希望すれば基本的なことはできるという。
いつ行われるかわからない刑の執行を待ち続ける生活。どうして望んで人を殺してまで「死刑になりたかった」というのだろう。
毎朝、死刑執行の報告が来るかどうか、待ち続ける。つまりは刑執行までになんども死の可能性に向き合うわけだ。
秋葉原殺傷事件の死刑執行が、先日(20220726)にあったばかりだ。
ニュースで死刑囚が4冊ほどの手記を出版してきたことを知った。何を感じながら、14年間死ぬために生きてきたのだろう?
刑務官の責任、刑執行などかなり具体的に書かれていて、興味深く読んだ。Kindle Unlimited(20220725)に入っているので、該当する人は是非。
『教誨師』を思い出した。文庫版で、だいぶ安くなっているので、購入。
2 シリアルキラー
prime Videoでシリアルキラーのドキュメンタリーを見た。
1970年代の警察の捜査力の未発達、犯罪心理の低さ。今から見れば、あーだこーだ言えるわけだが、必要性がなければそんな能力なんて発達するわけがない。
猟奇的な殺人を犯す人物は、決まって薬物中毒者か精神疾患者。そういう時代に、高学歴の人当たりの良い、市民社会に参加し、貢献している人物を誰が疑うだろう。
1970年代って転換点だったのだろうか? 猟奇的な殺人のニュースが出て、それを模倣するという仕組みは、今とそう変わってない気もする。
シリアルキラーという言葉が、テッド・バンディの事件から生まれたそうだが。熱狂的なファンが、死刑執行に駆けつけたともいう。異常なカリスマ性はわかる気もする。
警察を煽り、意気揚々と自白をする。自分の特異性を誇りたい、自己承認欲求の痛々しさに目を背けたくなる。
【キラー・スピーク】
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09F2RYZYD/ref=atv_dp_amz_c_Z0r2A3_1_1
先のドキュメンタリーは、複数の事件を交互に紹介する構成だったが、こちらは刑に服している犯罪者たちがインタビューに答える構成。
実際に服役している本人が、語ってきかすのは迫力がある。衝動的に殺人を犯していった、その経緯を知れば知るほど、分からなくなっていく。カメラの前に座って滔々と話す人物が、本当に殺人をしたのか。
単調になりすぎるからか、犯罪心理学者の解説や、場面転換のフラッシュなどの演出が入っていたけれど、余計なものだったと感じる。
実を言うと、あんまり話を書くことにはそこまで繋がっていない気がしている。異常な突発的なものと今書いてるのは違うようだ。
おわり。
いいなと思ったら応援しよう!
![葉々(yoyo)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/149968233/profile_50054d3a3a73df126d3701585ddd2ee1.png?width=600&crop=1:1,smart)