
支援での空振りを少なくするために大事なこと
最近自身の支援を振り返って「今じゃなかった」と反省することがあった。つまり、タイミングって大事だよね。という話である。
中には、緊急性やリスクが高いケースも少なくない。私はまだ未熟だから、そのようなケースを目の前にしたとき、落ち着いて対応できると胸を張って言えない。
家賃の支払いが滞り、家を追い出されそうな人。
電気が止まっている小さな子どもがいる家庭。
介護者の介護疲れから、虐待に発展しそうなケース。
「死にたい」と口にする相談者。
心身ともに疲弊しているのに、誰にも頼ろうとしない人。
そんなケースを目の当たりしたとき。最悪の事態を避けたい一心で、あれこれクライエントに提案・助言したり、一人先走って支援を進めている自分に気づくことがある。
ふと立ち止まり、自分がクライエントの立場だったらどうだろう?と考えてみる。
ギリギリの状態の中、やっとの思いで行った相談先。あれこれ言われてその言葉を上手く消化できるだろうか?
支援開始時点のクライエントは、混乱していたり、不安な思いを抱えていることも少なくない。
このようなケースこそ、タイミングがとても重要になる。
その情報や助言がいくら有益でも、クライエントの状況によっては負担になりかねないからだ。
少し飛躍しすぎかもしれないが、、
例えば、好きな人への告白やプロポーズのタイミングを考えるときと同じではないだろうか?
自分の考えや想いは、すぐに相手に伝えれば良いというものじゃない。タイミングや相手の状況とマッチしなければ断られてしまう。
告白やプロポーズをする前に、先ず相手への理解を深める。そして少しづつアプローチをし、相手の気持ちを探りつつ適したタイミングや伝え方を模索する。
ソーシャルワークもプロポーズも、一方的に行うだけでは上手くいかない。相手がいて、その相手の状況を十分に理解した上で適切なタイミングによりアプローチを行うことが、成功の秘訣ではないだろうか。
緊急性やリスクが高いケースこそ、よりタイミングが重要になる。誤ったタイミングでアプローチしてしまえば、それこそ最悪の事態になりかねない。
これからは、今、そのアプローチが必要な根拠をしっかりと言語化できるようにしていきたい。
*