【本棚04】第一期本棚ストーリーとリスト
いよいよ本棚の内容に⭐︎
前回コンセプト、テーマを紹介しました。
↓
ではまず第一期テーマ《楕円風景Ⅰ:埼玉と東北》の《ストーリー》
↓
ハムブックがあるビブリの前身は旧大宮図書館。
図書館からビブリに変身するまでの、
束の間、
ここは、
さいたま国際芸術祭、
の一会場でした。
ある詩人は、路上に詩を刻印し、
ある詩人は、かつての図書館の、見えない本棚、を謳いました。
見えない本棚めぐりに、ふらりとさいたま出身の演出家が立ち寄りました
目をひろげます
中央区には、日本、埼玉を代表する詩人も在住
見沼には、小さな分解者と伴走する人類学者が闊歩
荒川の向こう、富士見市には日本最初の農民詩人がいました
東松山には世界的な画家が拠点を構え、今は現代美術家も往来
県南、蕨、川口から広がる小さな世界
それは世界の縮図
埼玉の大部分と群馬県はかつて一つの熊谷県。熊谷から見える埼玉があります。熊谷は楕円ならぬ楕球のまち
群馬と埼玉の詩人は一つの詩誌に結集し、
吾妻の古民家ギャラリーに置かれていました
あの震災のとき、さいたまスーパーアリーナは福島沿岸の人々の避難所に。
そこから加須や県内各所に定住された方々がいます
福島のうめきは、礫(つぶて)に、詩になってツイッターに
石巻の再生を願う芸術祭に、日本を代表する詩人も駆け付けました
震災の遺構を残すか、撤去するか 苦渋の議論をつづけた東北は、美術館ばかりでなく、公共空間をまもる、つくる、様々な知恵をもっているはず
そのほか、風景と美術をつなぐ論
大宮のランドスケープの調査レポート
など
いくつの本はすでに旅立っています。
《第一期本棚ブックリスト》
☆1『Artsightama さいたま国際芸術祭since2020記録集』さいたま国際芸術祭、2021
☆2『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ OFFICIAL PROGRAM BOOK』監督 石井 裕也 キャスト 石橋静河、池松壮亮、2017
☆3『夜空はいつでも最高密度の青色だ』最果タヒ、リトルモア、2016
☆4『用意された食卓』カニエ・ナハ、青土社、2016
☆5『テアトロン 社会と演劇をつなぐ』高山明、河出書房新社、2021
☆6『川中子義勝詩集 新・日本現代詩文庫146』土曜美術出版販売、2019
☆7『分解者たち―見沼田んぼのほとりを生きる』猪瀬浩平 (著)、森田友希 (写真)、生活書院、2019
☆8『農民哀史から六十年 岩波新書 黄版 340』渋谷定輔、岩波書店、1986
☆9『未来へ 原爆の図丸木美術館学芸員 作業日誌2011-2016』岡村幸宣、新宿書房、2020
☆10『日本で生きるクルド人』鴇沢 哲雄、 ぶなのもり、2019
☆11『熊谷ダイナミズム―躍動する人類史と熊谷に息づく「動」の記録を探し求めて』山下 祐樹、埼玉新聞社、2022
☆12『熊谷ルネッサンス ー 熊谷 の 歴史 と 文化遺産 を 結ぶ 「道」ー 金子兜太 「熊谷の俳句」』山下 祐樹、埼玉新聞社、2017
☆13『日本風景論 岩波文庫』志賀重昂,、近藤信行、岩波書店、1995(原書初版は1884)
☆14『環境倫理学入門 風景論のアプローチから』菅原潤、昭和堂、2007
☆15『UDCO REPORT #005 特集 おおみやグリーンアクターネットワーク』アーバンデザインセンター大宮、2022
☆16『武蔵野をよむ 岩波新書』赤坂憲雄、岩波書店、2018
☆17『避難と支援 埼玉県における広域避難者支援のローカルガバナンス』西城戸誠・原田峻、新泉社、2019
☆18『フタバから遠く離れて 避難所からみた原発と日本社会』 舩橋淳、岩波書店、2012
☆19『詩の礫』和合亮一、徳間書店、2011
☆20『石巻学 vol.5 特集 石巻と文学』石巻学プロジェクト編、こぶし書房、2020
☆21『聲℃ said vol.1』同人誌
☆22『朝陽堂リノベーションの記録』朝陽堂
☆23『みんなでまもった美術館 宮城県美術館の現地存続運動 全記録』宮城県美術館の現地存続を求める県民ネットワーク、2021
好音本棚全体のコンセプトは
↓