【詩】フリル
「たくさんのフリルがついたブラウスが大好き」
私がそう言ったら
あなたは驚くかしら
あなたに話していないことは
まだたくさんあるのよ
旅先では照れずに
手をつないでくれるあなた
スポーツニュースで何度も
同じシーンを見ているあなた
どれもはじめて知ったとき
子どもみたいと思ったけれど
あなたを知ることが
うれしかった
互いを知るのは
少しずつでいい
遅いくらいで
ちょうどいい
次の季節もまたその次も
たくさんのはじめてに
逢えるように
やっぱりブラウスを買いたいわ
たくさんのフリルがついた
ブラウスが大好き
互いを知るのは
少しずつでいい
遅いくらいで
ちょうどいいわ
☆☆ミニ作品解説とおしゃべり☆☆
恋人や夫婦、友人、大切な仲間のことをどれだけのことを知っているのか。
想いが強いほど知りたくなりますよね。知らない方がいいこともあるかもしれませんが笑。
相手を知ろうとする時間は、きっと自分を知る時間でもありますね。
ちなみにこの作品の女性も男性も年齢不詳なので笑、読んだあとにご自身のイメージを膨らませてみてくださいね。
この作品はstand.fmでも朗読しています。
松本アニー★ 続・詩の朗読ラジオ
©︎ 2022 松本アニー
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