【映画】2011年「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
振り返り映画レビューです。2011年に劇場で観た「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を振り返ります☆
毎日、ほんと暑いですね。これを書いている7月27日にはプロ野球オールスター戦があったので久しぶりに中継を見てました。なかなかの盛り上がりでしたね~。みんな輝いてました笑。
そしてもうすぐ夏の全国高校野球選手権大会がありますね。
ここ数年の猛暑もあり、球児たちの体調も心配されています。
夏の暑い日、昼間に野球をやる意味があるの?などと疑問の声もあるようですが、試合が終わった後の選手たちと応援する人々の表情の中にその意味を知るような気がします。
高校野球といえば思い出すのは2011年6月に公開された
前田敦子さん主演、瀬戸康史さん、池松壮亮さん、AKBの皆さん、そして大泉洋さん他、豪華キャストの映画
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(監督:田中誠さん)です。
物語は
万年一回戦負けの都立高校野球部に、病気の親友の代わりにマネージャーとして入部した主人公川島みなみ(前田敦子さん)が
勘違いから手にした経営学の父・ドラッカーの名著『マネジメント』に感銘し書かれている教えを野球部の中で実践してやがてやる気のなかった部員や監督の意識・行動を変革させていく…というものでした。
実はこの作品は観たいと思って観たのではなくて(すみません)当時、たまたま時間があいたので観てみるか、というノリで劇場に入って観た1本だったのですが
面白かったですね〜。
前田さんが演じた、濃厚であっという間に過ぎてゆく高校生活を可愛らしく眩しく生きる女子高生の姿は自然でとても良かったです。他のキャストの皆さんも初々しさがバランスよく、またドラッガー論の表現も硬くなりすぎず良かったと思います。
中でも印象に残ったのは
主人公がマネージャーとして入部したその都立高校野球部が、以前に出場した大会で有利に試合を運んでいたものの、チームのエースが打たれて負けてしまい、エース自身は打たれたことのショックを引きずったまま立ち直れず不貞腐れ、チームメイトたちはやがて「彼はわざと打たれて負けた」と非難するようになり、野球部員としても一人の少年としても傷つけ合っていた彼らに向かって
それまで熱くなることもなくクールに生きていた監督がドラッガー論で人生の在り方、人を諭すことを学んで
「わざと打たれて負けるピッチャーなんていない!何処にもそんなピッチャーなんていないんだ!」
と、ひとりの人間として野球部の少年たちを叱り、諭すというシーンでした(台詞はおそらく正確ではないかもですが)。
大泉洋さんが演じた監督のわずかなシーンでしたが感動しました。
大泉さんは私も大ファンで水曜どうでしょうシリーズはもちろん、それまでのドラマ、映画も観ていますが
実はこのシーンが大好きでなんですね。俳優「大泉洋」の名シーンのひとつだと思っています。
(この監督はいい意味で「大泉洋」が出ていませんでした。)
はじめから負けるつもりでゲームはしない。
それはあたりまえのことでしょうけれど
劇的な試合を振り返ると流れを変えたのはたった一人の選手の意思や想いからかもしれません。
この映画は観客を元気にしてくれるアイドル映画であり、また、素晴らしい日本映画だと思います。
明日からの毎日をゲームにたとえるなら…もしも私がピッチャーなら…やっぱりわざと打たれるピッチングはしたくないな。
三振はとれずとも大きなレフトフライぐらいで抑えたい笑。