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【詩】それでもハニー

手袋を忘れた 

キミが部屋に戻ってきた

ボクが大きなクシャミをしたら 

キミは笑ってボクを見た

冬の朝のはじまり


年上のキミは

正しいコトを知っていて

生意気なボクじゃ

心細いことは知っている


それでもハニー

ボクのコートをかしてあげるよ

それでもハニー

ボクはキミをあたためたいんだ



大切なコトは

メールですませたくないと

ボクの帰りがおそいときも

キミはひとりボクを待った

ふたりだけの約束


年上のキミは

すぐに心配しちゃうけど

生意気なボクは

打たれ強いってコト忘れないで


それでもハニー

キミのとなりで笑っていたくて

それでもハニー

ボクはキミをあたためたいんだ



それでもハニー

ボクのコートをかしてあげるよ

それでもハニー

ボクはキミをあたためたいんだ




☆☆ミニ作品解説とおしゃべり☆☆

これを書いているのは11月の終わり。そろそろ全国各地で冬のはじまりを迎えている頃でしょうか。この作品にでてくる恋人たちは年齢が離れています。「年下のボク」の生意気でカワイイところを表現したかったのですが伝わってますでしょうか笑。

実はこの世界観、たとえば郷ひろみさんが歌われている「よろしく哀愁」にあるような景色。恋人たちの距離感を言葉にするのは…難しいですがやっぱり時々描きたくなりますね。

しかし「ハニー」という言葉は70~80年代歌謡曲のイメージが強かったかも。



©︎ 2021 松本アニー


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