【詩】ファースト・バケイション
ファースト・バケイション
12月のさむい朝 はじめて行くきみの部屋
ぼくはむかえに来たのに きみはつれないそぶり
着てゆく服とバックが まだきまらないきみは
すっかりゴキゲンななめ ぼくのこともわすれて
凍える朝は 冬の銀色
きみと最初の 冬のバケイション
はやくキゲンなおして まぶしい笑顔みせて
外の雪はやんだよ ぼくは待ちきれないよ
きみをつれてドアをでる ふたりの息、白くなる
街の恋人たちは 頬よせてあるいている
きみが好きだと言った 歌が街にながれている
ふりむくきみが笑う 少しはにかみながら
凍える街は 冬の銀色
きみと最初の 冬のバケイション
きみの横顔みつめる つないだ手があつくなる
どんなにさむくてもいい きみがそばにいるから
☆☆ミニ作品解説とおしゃべり☆☆
この作品は15年ほど前に書いた作品です(!)。冬の作品はないかなと、過去作をさがしてみたら出てきました。ので、載せてみました。
中学生になった?くらいの年齢のふたりが初めてのデートに出かける瞬間を切り取って作品にしたんですが、男の子イメージがなかなかわかず、当時はジャニーズジュニアのみなさんから、幼さがある少年の仕草のヒントをもらって作品にしました。
スマホの時代のアオハルです。今はどこにもない世界かもしれませんが。
※写真は銀色の街ではありませんがお許しを☆
※こちらの作品は音声配信アプリstand.fmにて朗読しています。
©︎ 2022 松本アニー
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