水彩画のようなハンカチにアイロンをかける朝
ここ7~8年ほどコレクションし続けているSUMAU nani IRO Wガーゼ大判ハンカチ。大好きな雑貨ショップMaduに立ち寄るたび、ハンカチコーナーをチェックして、ときめく新柄を見つけるたびに増えていき、気がつけば軽く20枚を超えていた。綿100%の生地はふんわりと柔らかく吸水性にも優れており、大判というだけあって何度も手を洗って拭いてを繰り返しても、びしゃびしゃになることなく、一日中快適に使える。1枚990円(税込)という価格設定が購買意欲を駆り立てるに絶妙で、まんまと沼にはまってしまった次第。水彩画家・テキスタイルデザイナーの伊藤尚美さんのデザインがほんとうに素敵なんですよ。絵画を一枚一枚買い集めるようにコレクションするハンカチ。ハンカチなんてなんぼあってもええですからね。と土井先生がおっしゃっていたような気もするし。
同じデザインのものでも個体によって柄の出方が違うので、折りたたまれた状態の表に見える部分の柄の出方がより好みのものをじっくり1枚選んでレジに向かうのが楽しい。白の部分が多いものと、色が強く出ているもの。みんなちがってみんないい。現在は収納ケースが満杯なので買い控えているけれども、また好みの新柄を見つけてしまったら買わずにいられないだろうと容易に想像できるので、Maduへの立ち寄り禁止令を出している。自分に。
たくさん持っているため、余裕のあるローテーションで回しているおかげか、初期の頃に購入したものの端っこあたりにややほつれを感じる部分はあるものの、全体的には非常に状態は良く、アイロンをかけて収納ケースに収めた時の上品ながらカラフルな展開に日々「眼福~!」とかみしめる愉悦。
今週洗濯したハンカチは6枚。今日も丁寧にアイロンをかける。畳み方によって表に出る柄の出方が変わるので、気分によって、白を多め、色を多め、青を多め、ピンクを効かせて、など、調整できるのも楽しみのひとつ。
シャツにアイロンをかけるのは面倒だなと思うけれども、ハンカチにアイロンをかけるのはちっとも苦にならない。洗濯して干されて乾いてくしゃっとなった柔らかいハンカチにアイロンをあてて、ピンとシワなくきれいに伸びて畳まれていく様を見ているのはむしろ大好物だ。使っている柔軟剤レノアのおかげで、ふんわりといい香りもするし、キレイに大きさを揃えて畳まれたハンカチが規則正しく積み重なっていく様は動画に残しておきたいほど大好きな光景だ。死に際の走馬灯候補。
↑ このデザインはもうわたしの好みど真ん中だった。大きさもわかりやすくてとてもよい。
数年前、このシリーズのハンカチの小さいサイズが柄違い3枚セットで1,000円で売られているのを見かけたことがあって、大人のわたしが使うには小さすぎるのだけれども、小さいお友達(友達のこども)にちょうどいいのではないかと思って、小学校の入学祝いのプレゼントに入れたらとても喜んでくれた。わたしの趣味を理解して受け入れてくれるとてもものわかりのよいお友達である。将来はとてもよい飲み友達になれると信じて成長を見守っている。
20年以上使い続けているアイロンとアイロン台の買い替えどきではないかと思う。壊れないので買い替えるタイミングを逃しているけれども、さすがにもう寿命のその先にいるのではないだろうか。制服のある職場に勤めていた時は、持ち帰って洗濯した制服のシャツにアイロンをかけるという世にも面倒な作業があったため、アイロンを買い替えるなんて発想は生まれなかったのだけれども、制服のある職場を卒業し、私服でもアイロンが必要な服を選ばなくなったので、もはやアイロンとアイロン台はハンカチのためだけにあるようなもの。となると、心躍る北欧風の素敵なアイロン台で、コンパクトで機能的でスタイリッシュなアイロンを使ってハンカチアイロンタイムを楽しみたいと思ったりするほどにわたしのハンカチへの愛は深い。
そして、SUMAUのハンカチの沼の底にどっぷりはまっていながら、まんまとフェイラーの沼にも片足を突っ込んでしまったわたしは、いったいこれからどこに向かおうとしているんだろう。
よし、今日こそは断捨離を進めたい。
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