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【読書】香港に行きたくなる小説〜未必のマクベス

先日、『未必のマクベス』という本を読んだ。
経済小説であり犯罪小説であり恋愛小説という帯に惹かれて手に取った。
ネタバレなしで、本作の面白さをnoteしたい。

IT企業 Jプロトコルの中井優一は、 東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。 同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、 澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられる―― 「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。 やがて香港法人の代表取締役として出向を命ぜられた優一だったが、 そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。 異色の犯罪小説にして恋愛小説。

裏表紙のあらすじより

面白さ①
シェイクスピアを知らない人にも

これは何とも不思議な小説だった。
本作は、その名の通りシェイクスピアの『マクベス』がストーリー進行のキーとなっている。
無理やり『マクベス』を引き込んでいるといった方がよいかもしれない。

本作を読む前までシェイクスピアの『マクベス』は知らなかったが、本作を読むだけで『マクベス』のストーリーも知れる面白さがあった。

面白さ② 香港🇭🇰舞台

それから、あらすじにある通り、本作は香港を舞台にした小説だ。
飲茶(ヤムチャ)や、ビクトリアハーバーといった、香港らしい描写が沢山出てきて、読み進めるたびに香港に行きたくなった

面白さ③ ビジネスマンに憧れを

また、海外駐在&社長ってカッコいいなあ、という憧れの気持ちも抱いた。主人公がバリバリの高学歴ではなく、会社自体も上場企業の子会社と何か身近に感じられて良かった。

まとめ

ちょっと無理筋で現実離れした展開も否めないが、香港を舞台にビジネスマンを味わいたい方、恋愛小説すぎない恋愛小説が読みたい方、オススメです✨

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