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休日にフライパンでパンを焼く

 お休みの日、今週はゆっくりしたいなぁという時、時々おうちで簡単なパンを焼く。水とバターを混ぜれば簡単に焼けるミックス粉を買っておいて、朝ぐうたらしたい自分をなんとか奮い立たせて起き、フライパンいっぱいにパンを焼く。
 そして、お皿に丸く焼き上がったパンをどんっと乗せたら、そこからちょっとずつつまみながら、映画を観たり、本を読んだり、絵を描いたりしている。
 おしゃれな映えるパンではないのだけれど、小さい頃大好きだったぐりとぐらの絵本の世界の食べ物みたいで、お家の中でピクニックをしている気分になれて、なんだかワクワク過ごすことができる。小さい頃、ベッドの上に漫画とおやつと麦茶を置いて、タオルケットで囲いをつくり、キャンプごっこをしていたが、気分としては、そんな感じの気分だ。お家の中がふわぁっとパンの香りでいっぱいになるのも、優しい気持ちになれてとても心地が良い。
 社会に出て、働きはじめてから随分の時間が経つが、休日をリラックスして過ごすことが上手く出来るようになったのは最近のことで、料理をちゃんとするようになったことも影響が大きい。考えはじめると、どこまでも執着して考えてしまう性格なので、休日もついつい考えてもどうにもならないことを、無限ループで考えてしまっては落ち込んだりしていたのだけれど、朝、好きなごはんやおやつを準備すると、不思議と和んで過ごせる自分がいることに気づいた。
 それからは、喫茶店でいいなと思ったメニューを再現したり、実家で食べていた味を母に電話で教えてもらいながらつくったり(お母さん、いつもありがとうございます)、本で読んだ食べ物を自分なりにつくってみたりしている。身体がよろこぶってこういうことなのかな。来週は何をつくろうかな、と今から考えているこの時間も、なんとも楽しい。

(写真の時に使ったミックス粉: コープの北海道産小麦のフライパンで作るパンミックス)



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