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障害者であっても加害は加害
これは少し前に知人がメッセンジャーでシェアしてくれたニュース記事である。
もちろん全ての全盲男性がそうだというわけではない。しかし全盲者であっても、人並み以上の下心や、性的欲求や欲望を持つ人はけっこう多かったりする。
私も今までにそのような人たちをたくさんみてきたし、そのような人たちとのトラブルも何度か見聞きしたり経験したりしてきた。
だからこの記事に出てくるようなことを考えている全盲男性ってよくいるよなあと、不謹慎かもしれないが正直思ってしまった。
そしてもう一つこの記事を読んで思ったことがある。
このニュース、もっと大きくクローズアップされてもよかったのに…。
ずいぶん前、加害者が障害者だと分かると警察は何もしてくれないというような話を聞いたことがあった。
実際盲学校時代の盲重複の後輩男子から、何があったのかは知らないが、母校の元校長の自宅に何度もしつこく電話をかけて警察沙汰になったが、自分は障害者だからお咎めはなかったと、悪びれることなく加害者である張本人から自慢気に聞かされて唖然としたことは今でもよく覚えている。
このように実はあまり知られていないだけで、障害者が加害者になった事件やトラブルは多かれ少なかれけっこうあるんじゃないかと思う。ただその加害者が障害者であるということでそこまで大事にはならなかったってだけで。
それがこのほど全盲者による痴漢行為がようやくニュースになったのである。これはとても良いムーブメントだと思った。
障害者であっても加害は加害であるということを、もっと世間に知らしめていく必要は大いにあると私は思う。
だがその一方で、今回のような全盲者が加害者になった痴漢行為のニュースが大きくクローズアップされた場合、本当に困っている全盲者が周りに助けを求めづらくなったり、サポートしようとしてくれている人にもさらなる躊躇や恐怖心を与えかねないというような問題が出てくると思う。
これでは障害者にとっても、健常者にとっても、誰も幸せにならないだろう。しかし健常者にも障害者にも悪い人はいるというのも悲しいかな事実である。
私たちを生きづらくさせているのはきっとこういうことなんだろうなあと、改めて考えさせられたニュースだった。