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鏡の中のあなたへ

とあるアニメーションの世界は、とてもテクノロジーが発達してます。

現在で言うメタバースのような空間が発達し、
たくさんの方々がその場所を利用しています。

まさに第2の世界のような感じです。

物語の主人公もその世界に遊びに行っています。

そこで彼女は才能を開花させ、
その世界では有名人になっていきます。


一方現実世界での彼女は、少し言葉が悪いですが
「地味」です。

控えめな性格……と表現すればしっくりくるでしょうか。


そんな少女が織りなす物語は賛否両論あるものの、
絵や歌のクオリティは文句なしというレベルで高いです。
是非皆様にも見て欲しいです。


さて、この物語のテーマは、いくつかあるかもしれませんが、
なんといっても「2面性」でしょう。


一方では「目立たない」一方では「人気者」
現実世界と仮想世界
物語の舞台である「古い田舎」と最新のテクノロジーで創りあげられた世界

1人の人生、そして1つの世界であるはずなのに
対比される物語です。

ちなみに物語のビジュアルには大きな川が出てきますが、
実はこれも「2面性」という意味付けがされてるそうですが……
その理由は是非作品を観てみてください。


そこで問われているのは
「本当の自分とは何か?」
ということなのかもしれません。

どちらの世界の自分が「ホンモノ」なのか?

でもそう考えると、
どちらかは必然的に「ニセモノ」になってしまいます。

でも自分は1人なのにホンモノもニセモノもあるのか……
と、なんだか混乱してしまいそうですね。


少し論点は違うかもしれませんが、
スイッチのオンオフということはあるかもしれません。

たとえば朝起きて化粧をしたら、
仕事モードに、あるいは恋愛モードになる……みたいな。

でもそれだって、化粧をする前と後でその人が変わるわけではありません。
あくまで気の持ちようが変わるだけです。

しかもそれは化粧なんてしなくても、
自分から意識すれば勝手に変えられますよね。


と、ここまで長々と書きましたが……

自分は1人しかいません。
それにホンモノもニセモノとかないと思います。

寝起きのあなたであっても、
バッチリメイクを決めたあなたも
「あなた」であることに変わりはありません。

どんな世界で生きていても、
そこでどれほど注目されていても、
鏡に映るあなたは変わりませんからね。

生きていくのが大変な世界です。

場合によってはいくつかの顔を持たざるを得ない、
あるいは「仮面」をかぶらなくてはいけない場面が
まぁまぁあるかもしれません。

ですが
「自分は自分」「自分は世界で1人しかいない」
ということを忘れず、
程々に自分に自信を持つことが大事なのではないでしょうか。


冒頭で触れた物語では、自分に自信がなかった主人公の女性キャラクターが、仮想世界での出来事をキッカケに変わっていく過程が描かれています。

アメリカの大手メディアでも取り上げられるほど、話題となった作品であり、それだけ多くの人々に何か影響を与えたということでしょう。

その記事では「女性のエンパワーメントがテーマ」とされていましたが、ジェンダー論の話は別の機会に取っておくとしても、そのような「大きな視点」で観ることもできるんですね。

1つの物語であったとしても、
解釈の仕方は何通りもある……ということでしょうか。


※画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。
素敵な画像をありがとうございます!



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