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自己啓発本は、自分に都合の良いところだけ読めばいい
私は、昔から芸能人やどこかの社長など、有名な人が書いた「生き方の参考書」みたいな本を読むのが苦手でした。
友人にきくとそういうのを「自己啓発本」と呼ぶらしいですね。
とにかく有名な人が「若いうちは無理してでも働け!なぜなら〜」とか「毎朝5時に起きて瞑想すると良いですよ。なぜなら〜」みたいな「オススメの生き方」を何個も並べてるような本が苦手で、大学生の頃、全く読めませんでした。
そして今日、そういう本を久々に読む機会がありました。
とある会社の社長とタレントが一緒に同じとあるテーマについて、自分たちの人生をもとに書いている、いわゆる「自己啓発本」。仲の良い人に勧められて貸してもらった本なので、なんとか読まなければと思い、読みました笑
今までは苦手で読むことができなかった類の本なので、読み切れるか心配でしたが、あれ、意外に今回は読めてしまった。
そこで考えました。なぜ今まで苦手だった「自己啓発本」が読めるようになったのか。
それは、「嫌いなところを飛ばして読む勇気」がついたから。な気がします。
大学生までの私は、誰かに「こうしたらいいよ」と言われたら、全てそれを忠実に実行するタイプでした。
一見、素直で良いように見えるけれど、でもそうしてきた背景にあるのは「自分自信への自信のなさ」。
自分の考えにいつも自信がなくて、だからいつもどんな時も「他の人が言っていることは全て正しい・自分の考えていることは間違っているんだ」と思い込んでいた。だから自己啓発系の本に書いてあることは全て正しくて、全て実行しなくては!と思っていた。
だけど、無理があるんですよね。
いくら偉い人が「毎朝5時に起きて瞑想するべきだ」と言っていたとしても、早起きが苦手な私にはとうてい無理なんです。
毎日1万歩歩く習慣も、毎晩自分の考えをノートに書く習慣も、やってみたはいいけれど全然続かなかった。
そうなると自己嫌悪。本を書くような立派な人が言っている「正しいこと」をやり遂げられない「できない私」に直面して、苦しくなる。その繰り返し。
そういう風に、自己啓発本を読むと「できない私」に向き合わなければいけなくなる。だから苦手だったんだと思います。
だけど社会人になった今、他人から教わることの中には、自分にとって必要なことと、そうでないことが混在している、ということがだんだん分かってきた。
もちろん自分の考えがいつも正しいわけじゃない、けれど他人の考えがいつも正しいわけでもない。
「正しいこと」「間違ってること」があるんじゃなくて、「自分に合うこと」「合わないこと」があるだけなんだと、気づけてきたのです。
だからいいやと思えるようになってきたんです。早起きが苦手なら、「毎朝5時に起きて瞑想するべき」の章を飛ばして、読み進めてしまっても。
自分に合うな、これなら自分にもできそうだなと思う部分は読んで、自分に取り入れて。逆に自分に合わないな、これはできないやと思う部分は別に取り入れなくていいし、読まなくていい。
こうやって文章にしてみると、至極当たり前のことですが笑 自分に自信がなくて自分の気持ちを大事にできていないと、こういうことって起こってしまうなと思うのです。
心が苦しくなっても無理やりに読んでいた、自己啓発本。
「嫌いなところを飛ばして読む勇気」がついた私にとっては、少しだけ楽しく読める本になった気がします。