私は運命の出会いを待っている「気分」を欲しているだけなのかもしれない
著者は、お菓子売り場に行くと選択肢が多すぎて本当に食べたいものが何かわからなくなってしまうという。
そして、「何一つ得られずにゾンビの顔で西友を出る」と短歌を残している。
私も著者と同じように、選択肢が多ければ多いほどなかなか絞りきれないタイプだ。本当に自分が求めているものはなにか、もっといいものがこの先待っているんじゃないか、とよく考える。
これと少し似ていて、夜寝る前や朝起きたとき、1日のTODOリストを頭に思い浮かべたときに、やることの多さにどっと疲れて、やらない理由を探してしまう。
私には他にやるべきことがあるんじゃないか、ものすごく早くできる効率の良い方法があるんじゃないか、もっと私にふさわしい天職があるのでは?なんておこがましく運命の出会いを求めてしまうのだ。
もちろんこれは、「運命の出会いを待っている気分」に浸っているのであって、現実逃避でしかない。
結局、最後には自分のやることに追われるに決まっている。
それをわかっているくせに、どうしてもその気分から逃れられない。
誰か逃れる方法を教えて!
ほらまた私はゾンビになってベッドの中でもぞもぞ動き、自分の機嫌を伺いながら運命の出会いを待つ。
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