犠牲の累進性という言葉を思い出す
最近ふと思い出したのですが、いつか書こうと自分のブログの下書きにずっと入っていた言葉で、日付を見ると2011年の4月でした。震災の後ですね。
今また、こうした発言を目に、耳にするようになりました。
例えば、会社でパワハラに遭って困っている人に対して
「でも今、コロナで失業している人が多いじゃない?
仕事があるだけマシだと思わないと」
と言ってしまうようなものです。こんな風に言われたら、黙るしかなくなってしまいますよね。
また、相談者が自ら
「上司のパワハラが酷くて──でも今、コロナで倒産したり失業したりしている人が多いから、私なんてまだ恵まれている方なのかも。我慢しなくちゃいけないですよね」
と言ってくる可能性もあります。
正論ではあるのですが、本人の悩みは何も解決していないのです。
私自身も今、コロナウイルス感染症の影響を大きく受ける業界にいて、今後の仕事について色々と考えるところがあります。
(人事の仕事はどこでもできるから、別にこの業界にこだわる必要はない。そうは言っても、今、仕事を探すのは大変だし、厳しい業界はココだけじゃないもんなぁ)
と、頭をよぎります。
自分の考えをまとめる時に、意見の一つとして持っておくのは良いでしょうが、誰かに言ってしまって、その人を黙らせてしまうことのないように気をつけないと、と改めて思いました。
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