【映画】83歳のやさしいスパイ
シネスイッチ銀座にて。
レディースデーを始めたと言われるこの映画館、レディースデーは金曜日で今どき950円という有難さ!祝日×金曜日も有難し。
さて、映画。
見たところ、ホームのスタッフはテキパキしていて対応も丁寧に見えます。
一方、入居者が抱える孤独に気づくセルヒオさん。特に、家族に捨てられたと思っていたり、面会もほとんどなかったりすると寂しいことでしょう。
生活とミッションの中で、セルヒオさんは大事なことに気づきます。
驚いたのは、これがドキュメンタリーというところ。確かに、隠しカメラの映像に撮影クルーが映り込んでいたり、他の入居者がチラチラとカメラを気にしていたりしました。何の映画の撮影だと伝えていたのでしょうね。
このような状況になる前に傾聴ボランティアに行ったグループホームの入居者さん達は、今どうしているだろう。そんなことを考えました。
話を聴いていて「寂しい」という言葉を何回耳にしたことか。今日はこれで、と切り上げようとすると、涙を浮かべて「また来てね」と。
「また来ますから。ね?」と言ったのに、ずっと果たせていません。
一人暮らしの私はいつかマンションを売り払って、マンションタイプかグループホームかわかりませんが、どこかに入って誰かに見守ってもらいたいと思っています(いきなり死んでしまって長期間気づかれないと、マンションの価値が落ちますしね!)。
その場合はさほど孤独感を感じることはなさそうですが、どうなのでしょうね。そんな事も考えてしまう映画でした。
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伴侶に先立たれて新しい生きがいを探す、という状況で思い出すのが、『マイ・インターン』。
70歳の新人に扮するロバート・デ・ニーロがチャーミングでカッコイイのです。古い鞄を大切に使うところや「ハンカチは人に貸すために持つものだ」とさらりと言い切るところに、若い男子たちが感化されていくのがまた素敵で。世代が違っても、カッコイイ生き方というものはきちんと響くものです。
老人ホームで思い出したのが、『ハッピーエンドの選び方』というイスラエル映画です。
リゾートホテルの一室か?と思うような居心地良さそうなホームでした。
ただ老化は誰にでもやってくるもので、親友が辛い延命治療に耐えられないとこぼすのをなんとかしたいと、自ら命を断てる装置を発明します。
イスラエルも尊厳死の制度はないから、こういう話になるのでしょう。
日本も早く法整備して欲しいなと思う今日この頃です。
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シネスイッチ銀座はスクリーンが2つ。2階席のある"1"が好きです。2階席といっても地下の劇場ですので、2階席が地下1階、1階席が地下2階となり、2階席の方が地上に近いのでした。
以前は6日前から購入できたのですが、今は感染症対策で当日の販売のみですので、起きて検温してからチケットを取りました。
長いことチケットは手売りだったので、平日の夜に窓口で男性が
「金曜日○時の回のこの作品、女性2枚」
と買って行く姿に、ご家族に頼まれたのかなと微笑ましく思っていました。
感染症蔓延よりも前に、突然web予約かつチケットレスになりましたが、今の状況を考えると良い時期に変更したものです。
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映画が終わって地下を移動中に、どうやら頭上をブルーインパルスが通った模様です。あぁ、今日は開会式でしたか。