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内視鏡祭りの後に、全ての検査のフィードバックがありました。
新たなポリープや潰瘍などがなかった代わりに、過敏性腸症候群という診断も下ったわけですが、こんな事も言われました。

「他の検査は受けてますよね?」

消化器センターではポイツ・ジェガース症候群と合併症の膵臓がんのスクリーニングしかできないので、他の合併症(乳がん、子宮がんがハイリスク)はちゃんとやってますよね、という意味です。

「来週ちょうど超音波と子宮がん検診で、子宮筋腫とマンモグラフィは12月か1月頃に受けるのがサイクルになっています」
「いいですね、私よりちゃんと受けてますよ」
「きちんと検査は受けておいて、なったらなったで仕方ないか、と」
「その方が選択肢は多くなります」
「検査をサボッて後悔するのは嫌ですもん」

🎬

病気が見つかって、主人公なり主人公の人生に影響を及ぼす人なりが亡くなってしまう映画は、この検診を先送りにしているものが多くないですか?
「今、忙しいし」「面倒だし」「検査、痛いし」と。
どうもそういう映画は感情移入ができません(共感的理解はできます)。

そこで思い出すのがこの映画『湯を沸かすほどの熱い愛』です。

宮沢りえさん扮する”お母ちゃん”双葉は、パート先で倒れて余命宣告を受けてから、それはもうエネルギッシュに動いてやり残しのないようにします。その中で徐々に明かされる色々な秘密 ── 。

決してお涙頂戴ではなく、むしろ双葉さんのパワーに勇気づけられるほどです。”お母さん”や”ママ”ではなく、”お母ちゃん”がぴったりな双葉さん、家族だけでなく色々な人に影響を与え、巻き込んでいきます。

邦画はあまり観ない方ですが、これは観たいと思ったところへペアチケットが当たりまして、1枚は誰かに差し上げようと先に観たらとても良くて、結局2回観てしまいました。

2回目の方が話がわかっているだけに「これ、後で〇〇なシーンの伏線だ」とぶわっと涙が出てきて、隣の人が驚くほど早く目を拭っていました。
お涙頂戴に作っていなくても泣くんですけどね……。

自分は悔いのないようにここまでできるかな、と、折々に思い出す映画です。

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2022.6.13
2022.6.13

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