以前、上司の360°評価の話を書きましたが、その上司がこの12月に退職することになりました。と、1週間ほど前に聞きました。
上司退職の話を私に伝えた同僚は
「”辞める”のか、”辞めさせられる”のかはわかりませんけど」
と言っていましたが、その上の上司が産休から戻ってきたタイミング。
「不在の間、ありがと!じゃ、辞めてもらえる?」
の可能性もあったりなかったり……海外ですのでね。
その後、アジア全体の人事のミーティングで統括責任者がさらりと彼の退職に触れたものの、本人から一言あるわけでもなく、本当にさらっとしていました。
本人の名誉のために一応言っておきますと、悪い人ではないのです。
ただ、ポジションと経歴が合っていませんでした。教育研修しか経験のない人に、人事全般は難しいのです。しかも、ピープルマネジメントの経験もあるのかな?と疑問でしたし。ですから、採用側の責任も大いにあると思います。
時々、体調不良で休んだり、短期間ですが入院したという話も聞いていたので、ストレス過剰なのでは……とも噂されていました。
同僚や私は今までアメリカの会社にいたからかドライなもので、そんなに合わないなら(しかも自分から辞めないなら)早く引導を渡せばいいのにと言っていましたが、どうもこの会社はいよいよというところまで引っ張ってしまう癖があるようです。
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以前もミスばかりする人がいたのですが、その人が産休に入っている間に、隠しきれなかったミスが相次いで発覚して、産休終了と同時に勤務も終了となりました。
「みんな、私のいない間、フォローしてくれてありがとう!今日から仕事復帰するので、またよろしくね!」
というメールが朝一番に届いた時、彼女がいなくなることはチーム全員が知っていました。誰もそのメールに返信しないまま、どこかのタイミングで上司が彼女に宣告したのでしょう、そのままいなくなりました。
そんな後味の悪い辞めさせ方をするなら、もっと早くにきちんと注意を重ねて、無理だと気づいてもらうなり、辞めてもらうなりすれば良かったのに、と思います。
(能力不足の場合、日本と違って入社後2年位はいつでも、クビを切れる国だそうです)
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上司は今、引き継ぐためでしょう、何かをまとめる作業をしているようで、その確認がきます。よく「変な表」を送ってくる人だったのですが、まとめるカテゴリ分けがたいてい間違っていて切り口も独特で、つまり誰かが見てわかる表かといえばそうではなく、彼の理解のための表です。
上の方の立場の人であれば、説明を聞いてパパッと判断を下せないと仕事はどんどん溜まります。担当者が作った普通の資料ではなく、自ら表を作らないと理解できないのでは、理解も判断も難しかっただろうと想像します。
2回目になりますが、決して悪い人ではないのですよ。
会議の時、全員が集まるまでの間「最近どうよ」みたいな話をするのは、国の違いもあって面白かったです。違う仕事で、上司と部下の関係ではなく出会ったら良かったのにな、と思います。
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