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カウンセリング×宝石=誤解されがちなこと

心理的なこと、またはキャリアについてのカウンセリングをします。
宝石鑑別ができる石のプロで、ジュエリーデザインもやります。
すると、必ずというくらいの頻度で言われるのが

「じゃあ、私の悩みに合う石を教えてくれるの?」

答えはNoです。
他人に教えてもらうものではないと思うのです。カウンセリングだって
「あなたの悩みはこれ!だからこうしなさい」
というものではありませんし。

宝石鑑別というのは、目視や機械で「その石が何であるか」を科学的に判別する作業です。肉眼で、ルーペで、顕微鏡で見たり、屈折計で屈折率を測ったり、偏光器の反応を見たり、蛍光を見たり、比重を測ったり、スペクトルを見たり……列記しているだけでも、そこにロマンは無いな~と思ってしまいます。

Graduate Gemologistは「この石は古代から〇〇と言われてきた」というような、ごく一般的な情報を伝えることはありますが、当然「XXに効く」「あなたに合う」とは言えません。パワーストーンなど「〇〇に効く」と謳われていると、薬機法(以前の薬事法)に引っかからないかな?と心配になります。

もちろん、誰かに合う石、ラッキーストーンがあることは否定しません。もともと、装身具は護符の役割がありました。
「あの試験を受けた時にこのネックレスを付けていたら受かったから、今度の面接も同じものを付けていこう」
こんなゲン担ぎも、そうした護符に近いと思います。

逆に、苦手な石もあります。ある石を沢山見た時はとても疲れます。それはきっと、私には合わない石なのでしょう。
でも、その石は全ての人のエネルギーを奪っていくわけではありませんよね?ですから、悪い石、というものもないのでしょう。

私ができる事といえば、ラッキーアイテムにすがるのではなく、まずは自分の心にしっかり向き合えるようにカウンセリングをします。
その上で、それを身に付けていると気分が上がる、そんなジュエリーや石を探すお手伝いならできるかな、と思っています。自分の心に向き合えていると、向こうからキラキラとシグナルを送ってくれるものです。

裏目標もあります。
希少な、とっても良い石を、適性価格で販売します。買った人が後になって
(もしかして、ボられたかも?)
と不安になって、どこかに石を持ち込みます。すると……。
「あんた、この石いくらで買った!?」
「○○円です……」
「なにぃ!?」
「……高すぎましたか?」
「このクオリティでそんな値段なんて!一生大事にするんだよ!もうこの鉱山は閉山してしまって、こんな良いものもう二度と出ないから」

”画家の死後に売れた絵”みたいになっても遅いので、できれば生きてるうちにこの域に達したいものです。

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