空の色いろ
人生なんて単純なもので、空が青いだけで嬉しくなる。
見上げれば、雲ひとつない快晴。
こんな青空が見られるなんて、生きていてよかった。そう思ってしまうのは大げさだろうか。
雨の特異日
雨の特異日に生まれたわたしにとって、雨とは切っても切れない縁があるらしい。
運動会や卒業式は雨、記念日も誕生日すらも雨。
そんな雨女のわたしが旅行に行けば、たとえ雨予報でなくても、当たり前だろうと言われるがごとく雨が降る。
少し前までは、せっかくの旅行なのにと、雨を降らせる自分に失望していたのだが、まぁそれも繰り返せば慣れもので。
最近では雨予報でなくても旅行には傘を持ち歩くし、たとえ降られても「あぁやっぱり降ったな」と思うくらい。
そんな風に思いつつも、言わずもがな旅行には晴れが似合う。晴れていれば傘はもちろん、カメラ用の雨具もいらない。「雨の中を歩くんだぞ」という心の準備だっていらない。
それにやっぱり、青空とともに撮る写真は格別だ。
だから、雨女の自分をちょっとだけ憎らしく思う。
あくまで、ちょっとだけ。
空の青
吸い込まれそうなほど澄んだ青空のもとでは、悩みの迷いも取るに足らない些細なもので、元気出してと慰めてくれる包容力すら感じる。
その優しさを撮り逃すまいと、何度も何度もシャッターを押したくなる。
春には桜とともに、
夏には大きな向日葵と、
秋には真っ赤なもみじと、
冬には好きな景色と。
季節が移ろっても、場所が変わっても、その美しさはずっと変わらない。
青空と、
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