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自分をひらいて、表現するって気持ちいい。「大人の小論文教室。」 【夏の読書感想文 #35】

文章を書くのは、好きですか?
のびのび、表現できていますか?
いま、どんな気持ちで、表現していますか?

自分と「書くこと」「表現すること」に、向き合う勇気をもらえる、背中を押してもらえる一冊。



「大人の小論文教室。」
山田ズーニー

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かの有名な糸井重里さん「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されているコラムをもとに書かれたこちらの本。本当に面白くて、すーぐ読み終わってしまいました。

ここから読めます、コラム。最新の更新は2021.8.18!最新もだし、他の記事も遡って読むつもりです!


いま、文章術についての本も読んでいるのですが、

「伝わるシンプル文章術」
飯間浩明

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こちらが「わかりやすい文を書くためのワーク」、スキルについての話なのに対して、本書「大人の小論文教室。」は、とにかくメンタル!

書くことに対する心の持ち方」が、読者とのやりとりを通じて丁寧に書かれています。

特に心に残った部分を3つ、ご紹介させてください。


✏️


「自分をひらく」

表現するのを躊躇わせるようなもの、環境とか、恥とか、外聞とか、名誉とか、そういうものは、捨ててしまえ!「自分をひらいて」、表現したいものをどんどん出していけ!

「こもるな!自分をひらけ!」

ズーニーさんの熱い思いに、胸を打たれます…!
自分に足枷をつけているのは、他ならぬ自分自身なのかもしれない。


「表現する人は、今をつかまえることのプロ」

写真や、短歌や、俳句を見ていると思うこと。
「今その瞬間を切り取るのが本当にうまい」。

「表現のプロ」というのは、その方法にかかわらず、「今」の「どこを」「どうやって」表現するか?がめちゃくちゃうまいのだと、改めて気付かされました。

私もいま、子育てするなかで「今が最高」「今を捕まえたい」と日々思っているさなか。
アンテナをはって、たくさんのキラキラの「今」を捕まえたいよ…!🥺


「優しさは、多くを生み、多くを育てた」

これ、本当にびっくりしたというか、意外でした。

ズーニーさんは、自分の書いた文章の批判をぜーんぶ読んで、真摯に向き合っていた時期があったそう。(ここでいう「批判」は、間違いの訂正や、反対意見のことではない)

でもそこからは、なにも得られなくて、むしろ、何日も自信を失って、あーでもないこーでもないって沈んでいって、マイナスだった。「今日を生きるのに遅れる」。

そのかわり、ズーニーさんを育ててくれたのは「優しさ」。優しさをガソリンに、次ああしていこう!こうしていこう!そういう力が、ズーニーさんのことを育てたというのです……!

これは、書くことに限らず、いろいろな場面で適用できそう……

しかしやはり、特に「表現すること」は、これという「たった一つの解答」があるものではありません。
前向きに「優しさ」で進んでいくというマインドが、より一層自分を支えてくれるだろうなぁと思いました。


✏️


物書きしている人、いや、「表現する人」には、一回読んでみてほしい。

心に突き刺さる一節が、必ずあります。

うーん、書くことは、とにかく場数というのも、本当にそうだなぁ。「大人の」とあるけれど、もっと小さい頃から、ズーニーさんが仰っていることのエッセンスを浴びるべきよ。

夏休み明け、「書く授業」をするときに、この本の話をさせてもらおうと思います。

もう一回よもーっと🥺✨



---☕️🕊---

猪狩はな 💙@hana_so14
https://twitter.com/hana_so14

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猪狩はな|教育ライター
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