見出し画像

33歳、5歳が選書したゾロリを読むの巻

ゾロリにハマっている長男、シリーズ全巻読破を目指してコツコツ読み進め中🦊🎩

「パパには、これ!」と、バトルもの数冊。

「ママには、これ!長男くんも、ママだーいすきだよ🫶」と言いながら「ママだーいすき」。

「おもしろいから、読んでみて!」

相手に合わせておすすめゾロリを選書してくれる5歳。なんて尊いんだろうか。


私自身はゾロリほぼ未履修で育ってきたので、ほとんどなんの前情報もない。でも、ゾロリのママがすでに亡くなっていることは、知ってる。先日「天国と地獄」を勧められた時にも、ゾロリとママが天国で再会していたのだ。

ゾロリは手違い?で地獄へ行き、そのあと色々あって天国へ行く。

天国なら、ママに会えるぞ!とウキウキしながらゾロリはママに会いに行くんだけど、ママは全く喜ばない。

「早く帰りなさい、やりたいこと全然できてないでしょう!ゾロリ城たてるんでしょ、かわいいお嫁さんをもらうんでしょう」

そう言って、追い返す。

地上に帰っていく息子を見ながら、「ああ、キツく言いすぎてしまったかしら」「でも、ママの気持ちわかってね……」と悲しい顔をするママ。

そして、その気持ちはちゃんとゾロリにも伝わっていて……「ママの言うとおりだ!死んでる暇なんてないぜ」と、元気いっぱいに帰っていく。

泣いた。

しかし、5歳はと言うとここを読んで「えー!会えたのに?こんな言い方、ないんじゃないの〜」との感想。

なるほどね。「親ってそういうもんなんだよ」と、言うしかない。

「親は、子どもに長生きして、やりたいことや夢を叶えてほしいって思ってるんだよ。あなたも、たくさんやりたいことを叶えてね」


さて、今回のお話も、テーマはママである。
どれどれ。

「ママはもういないから、親孝行したくてもできない」「ママが生きてたら、お手伝いのロボットを作って楽をさせてあげたかった」というようなことが、表紙と裏表紙に書いてある。そして、小さいゾロリを愛情たっぷりに育てているママの様子も……。

ああ、私も長生きしないとなぁ。

子供の頃読んでも、なんとも思わなかったろう。少なくても、こんなには響かなかったと思う。

本編の方は、ゾロリのママよりは見知らぬママ、そして赤ちゃんをめぐるドッタンバッタン。最後はゾロリの「いいやつ」が発揮され、めでたしめでたしという内容だった。

「家が壊れてもいい、赤ちゃんが無事ならそれで」

ローンが残っている自宅が破壊されてもそんなふうに答える親の気持ち、右下に小さく書かれている原先生の「この家にはまだローンが残っている!君たちのパパも涙なしには読めない場面だ!」というコメントも身にしみてわかるようになった、そんな33歳の春であった。

5歳はこのお話を読んでどう感じたのだろう?
今日は2人で感想を言い合おうと思う。

いつもお読みいただきありがとうございます! いただいたサポートは、銭湯巡りで息子たちと瓶牛乳飲むときに使わせていただきます🐄♨️