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長女がトーコーキョヒでして<24>

【母に言えること 父に言えること】

 今回の”学校に行けない”理由。
 彼女が母に告げたのは
「牛乳を残すのが自分だけで嫌だ」ということ。
 食べ物を残すことに、必要以上に罪悪感を持ってしまう彼女は、給食を残す自分を許せないという面があります。
 小学校で行けなくなった時にも、最初に引っ掛かったのは給食でした。
 中学校では、特に残すなという指導がある訳ではありませんが、牛乳を残すのが自分以外に居ないので、いつか誰かに指摘されそうで嫌だ、ということでした。
 これについては、学校に申し出ることで、解決できるかもしれないと話したのですが、無理でしょ、と。
 牛乳はアレルルギーがある人以外は全員配られて、飲まないといけないのだ、と言い張るばかりでした。

 一方、仕事を半日休んで話をしてくれたお父さんに対しては。
「部活の後でひとりで帰るのが不安だから行けない」でした。
 運動部に入った長女は、19時近くまで部活をして、徒歩で帰ってきます。
 私も知らなかったのですが、今は中学生の部活のお迎えの車が、生徒玄関前に長蛇の列なのだそうです。
 最初は一緒に歩いていたお友だちも、お迎えの車で帰るようになってしまって……ということが続いて。
 淋しさと不安と疲労が積もっていたようなのです。

 彼女は、父に牛乳問題は言えませんでした。
 それは、食べ物を残すことに関しては父の方がずっと厳しいから。
 そして逆に、母にお迎え問題は言えませんでした。
 なぜなら私には自動車運転免許がなく、また、次女がまだ小2で一人でお留守番できる時間にも限界があるからです。
 彼女なりに、気を使い。
 理由を打ち明ける相手を選んでいたようです。

 母にしか言えないこと。
 父にしか言えないこと。
 そのふたつを擦り合わせることで、やっと。
 学校に行けない理由、そして、行けるための方法を考えることができました。 

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道産子の津軽在住2児の母。登校拒否長女との日々雑感と、しあわせに生きる”ちょこぽじ”のススメ。