長女がトーコーキョヒでして<17>
【なぜ公立中学校なのか?】
弘前市には、中学校進学にあたって学区の公立中学校以外の選択肢があります。
国立大学附属中学校と、私立大学附属中学校です。
どちらも、我が家からは自力通学可能距離にあります。
登校拒否しているなら、環境を変えた方がよいのでは?
そんなふうに言われることも多いです。
ではなぜ我が家はそのまま公立中学校に進学するのか。
まず第一に、長女本人が塾に行ってまで勉強したくない、と断言したからです。
現状、小学校の授業には十分ついていけていますが、受験となるこのままでは難しいということを説明したところ、それはイヤだと。
いやがるひとに勉強させるのは、親も苦痛なので、こればっかりは、もう、仕方ないでしょう。
第二に、仲の良いお友だちが大体公立中学校へ進むということです。
これも、本人にそれとなく探りを入れるよう(笑)話しました。
受験ってデリケートな問題なので、なかなか本当のことを合格前には話さないだろうけれど。
仲良しならきっと、話してくれると思っていたのです。
案の定、仲の良いグループの女子はほとんどそのまま公立中学校に進学します。
登校拒否の理由が、子ども同士の人間関係では無いので、このまま一緒に進学した方が本人も楽しかろうと思っています。
第三に、と言うか私としての一番の理由は。
受験して入学するということは、その学校の校風や指導方針などを受け入れている、ということになります。
それなのに行けない、行かない、いやだ。
そう言い出したら学校側として向き合ってもらえるだろうか? という不安が大きかったです。
じゃあ別にうちに居なくていいんで公立へどうぞ、と言われても仕方ないかなと(実際にそういう対応かどうかは別ですが)思っています。
選んで受けて、選ばれて入るってそういうことかなと。
入学したのに追い出されたら、ますます学校というものに不信感や不安を抱えてしまいそうな気がしていたのです。
なので、受験しないと本人が言い切った時には正直とてもほっとしました。
中学校の入学説明会で、お友だちと笑いあっている長女の姿を見ていると。
長々と同伴登校していることが嘘のようです。
彼女にとって学校という場所そのものが苦痛なのではないのだなと、改めて感じています。