#104 ネガティブ思考の沼にハマる 「反すう思考」
ふとしたときに
ネガティブになること、
ありますか?
昔の恥ずかしい体験を思い出したり。
「自分はなんでダメなんだろう…」
と、ふと思ったり。
1度考えだすと、
どんどんネガティブになってしまいますよね。
これは「反すう思考」といって、
うつ病の最大原因のひとつとも
言われています。
「反すう思考」とは?
反すう思考は、
自分の欠点や過去の失敗を、
何度も何度も考えてしまうこと。
「あのとき、あんなことしなきゃ良かった…」
「自分はこういう所がダメだ…」
といったネガティブな考えが、
頭から離れなくなる状態です。
反すう思考が怖いのは、
過去の失敗などの
「もうどうしようもないこと」について
考え続けてしまうこと。
いくら考えても解決できないことを、
「自分はあんな失敗をした」
「自分はダメだ」
とひたすら考えてしまうので、
どんどんメンタルを病んでしまいます。
そのため、
反すう思考が多い人ほど、
不安や抑うつで苦しみやすくなるのです。
脳機能も下がる
反すう思考は、
メンタルだけでなく、
脳機能も下げてしまいます。
不安なときほどミスが増えたり、
集中できないこと、ありませんか?
不安やストレスを抱えてると、
脳がそれを抑えたり、
処理しようとします。
すると、
余計なエネルギーが消費されて、
目の前の作業がおろそかになったり、
注意力が散漫になってしまうのです。
また、脳科学の研究では、
慢性的なストレスで、
脳の「海馬」が縮むことが分かっています。
海馬は、
記憶やストレスの抑制など、
仕事や生活で大切な役割を持つ部分。
つまり、反すう思考によって
ネガティブ思考になる
↓
脳機能が下がって、ミスが増える
↓
さらにネガティブ思考になる
と、負のループになってしまうのです。
✅ 自然の中を歩く
では、どう対策すればいいのでしょうか?
簡単なのは、
✅ 木のある場所や海辺など、
自然の中を歩くこと
です。
2015年のスタンフォード大学の研究では、
反すう思考が起こりやすい人たちの
脳をスキャンしたところ、
自然のある場所を歩いただけで、
反すう思考が減っていたそう。
「近所に自然がない!」
という方は、
✔︎ 街路樹や、公園にある木を見ながら歩く
だけでも、効果は期待できます。
✅ 「なぜ?」 を 「なに?」 に変える
もう1つは、
✅ 「なぜ?」じゃなく、
「なに?」と考えること
です。
例えば、反すう思考になったとき、
「なぜ、あんなことをしたんだろう…」
「なぜ、自分はミスが多いんだろう…」
みたいに考えますよね。
でも、この「なぜ」は
答えの範囲が広すぎるので、
解決策を見つけられないのです。
すると、
「とにかく自分が悪いんだ」と、
自己否定しやすくなります。
そこで、「なぜ」ではなく
「あのとき、なにをしたら良かったんだろう?」
「ミスが多いのは、なにが原因なんだろう?」
と、「なに」に変えます。
すると、問題が具体的になりますよね。
さらに、
「こうしたら良かったんじゃ?」
「あれが原因かもしれない」
と、客観的に考えられるようになります。
すると、
ネガティブに考えたり、
自己否定することが減るのです。
まとめ
「反すう思考」になってしまったら、
次の2つをしてみてください。
✅ 自然の中を歩く
✅ 「なぜ?」じゃなく「なに?」と考える
すると、
反すう思考から抜け出しやすくなります。
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この記事は、こちらの本を参考にしました↓