#68 ネガティブ思考が楽になる「…と思った」法
失敗したり、落ちこんだとき、
すぐに回復できますか?
それとも、しばらくは
「ああしてればミスしなかったのに…」
「みんなはミスしないのに、自分はダメだ…」
と、ネガティブなことを
ぐるぐる考えてしまいますか?
一度ネガティブなことを考えだすと、
なかなか抜け出せなくなりますよね。
このとき、ネガティブ思考から抜け出す
助けになるのが、
最後に「…と思った」をつけ足す
テクニックです。
「…と思った」をつけるだけで楽になる
例えば、
「自分はダメだ」と思ったら、
「自分はダメだ…と思った」
「自分には無理」と思ったら、
「自分には無理…と思った」
と、つけます。
これは「脱フュージョン」という
テクニックのひとつで、
ネガティブ思考と自分を切り離して、
否定的な感情に巻き込まれないようになります。
もっと具体的なやり方は、こうです。
①「自分はダメだ」「自分には無理」
など、思ったことを小さな声で口に出す。
そして、どんな感覚が生まれたかを
チェックする。
(胸がムカムカする、お腹が重い、など)
② もう一度ネガティブなことを考えて、
最後に「…と思った」とつけ加える。
「自分はダメだ…と思った」
「自分には無理…だと思った」
それを5〜6回リピートする。
③ 最後にもう一度、ネガティブなことを
くり返して、
「…と思ったことに気づいている」
とつけ加える。
「自分はダメだ…と思ったことに気づいている」
という感じ。
この方法を使うと、
ネガティブ思考から一気に
距離をとれるようになります。
歌っちゃうのも効果的
また、ネガティブな考えを歌にするというのも、
脱フュージョンのテクニックのひとつです。
「自分はダメだ」と思ったら、
「ハッピーバースデー」でも「カエルの歌」でも
なんでも良いので、
メロディーに乗せて
「じぶんは〜ダメだ〜♪」
と歌ってみてください。
歌にすることで、
「ネガティブ思考も、たんなる言葉にすぎない」
ことを実感できます。
私もストレスを感じたときは、
「人間関係〜めんどくさ〜い〜♪」
などと歌にしてますが、
一気にアホらしくなって、
ストレスが軽くなります。
熱い歌(アニソンや戦隊モノなど)に乗せると、
ネガティブがふっ飛んで逆に元気になるので、
オススメです。
ネガティブを受け入れる
そもそも、なぜネガティブ思考に
はまってしまうかというと、
「ネガティブを避けようとするから」です。
もちろん、誰にとっても
ネガティブなことは嫌ですよね。
「ストレスたまって嫌だ」
「こんなに怒るなんて良くない」
とかって、考えたくもなります。
ただ、ネガティブを避けようとすると、
私たちの心はこう働きます。
ストレスや不安にフタをして、
「ないもの」にする
↓
強引に押さえつけるせいで、逆に意識が向く
↓
意識が向くせいで、
ネガティブな感情が誇張される
↓
ストレス悪化
ネガティブなことを
考えないようにすればするほど、
そのことばかり考えるようになってしまう
のです。
これは「メンタルを病む最大の原因のひとつ」
とも言われています。
また、ストレスが大きい人ほど、
自分のストレスや不安を認めるのが
苦手なことも、分かっています。
ネガティブな感情を受け入れるのに
効果的なのが、すでに紹介した
✅ 「…と思った」をつけ加える
✅ 歌にする
などの、脱フュージョンのテクニック。
ネガティブ思考になったら、これを意識して、
ゆっくり受け入れていきましょう。
まとめ
ネガティブ思考が止まらなくなったとき、
ストレスや不安をどうにかしたくなったとき、
次のことを試してみてください。
✅ 最後に
「…と思った」
「…と思ったことに気づいている」
とつけ加える
✅ ネガティブな考えを歌に乗せてみる
**********************
この記事は、こちらの本を参考にしました↓