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Hamee創業者が語る新ミッション『By your side「じぶん」のそばに「らしさ」という相棒を。』の真意とは!?

長年、「iFace(アイフェイス)」などのモバイルアクセサリーを展開するコマース事業とネクストエンジンを開発・提供するプラットフォーム事業の二軸でシナジーを生み出しながら成長を続けてきたHameeグループ。

2022年8月には、両事業のさらなる成長を目指し、プラットフォーム事業をNE(エヌイー)株式会社として分社化しました。そして2023年7月14日、各事業の進化・成長を加速させるために、NE株式会社についてスピンオフIPOの準備を進めることをお知らせしました

これにより、Hamee株式会社とNE株式会社はそれぞれ最適な経営環境のもとで課題解決に取り組み、事業の進化・ 成長を加速させ、中長期的な企業価値の一層の向上を目指すこととなります。

こうした動きに伴い、新生Hamee株式会社(以下Hamee)は新たに『By your side 「じぶん」のそばに「らしさ」という相棒を。』というミッションを策定し、コマース事業として目指すべき世界を明確にしました。

今回はHameeの新ミッションを策定した真意について、創業者の樋口会長にインタビューしました!


事業を語りやすくするために、ミッションをアップデート


―Hameeはこれまで「クリエイティブ魂に火をつける」というミッションを目指してきましたが、今回変更したきっかけを教えてください。

樋口
:変更ではなく、よりコマース事業を担うHamee株式会社に限定して解像度を上げたかったんです。

もともとコマ―ス事業とプラットフォーム事業は全く質の違うビジネス。両事業がそれぞれ成長してきた時に「Hameeさんって何をしている会社なんですか?」という質問に対して、二つの事業を一言で語るのが難しかった。

会社の事業を一言で語るために、より抽象度の高い言葉が必要と考えて、もともと大切にしていた思想を言語化してできたのが「クリエイティブ魂に火をつける」という表現でした。

だから現在もHameeグループ全体のミッションは「クリエイティブ魂に火をつける」のままですし、そのためにビジネスをしていますっていう思いはずっと変わらない。

そして、今回NEがスピンオフIPOの準備を進めるという発表をしたことで、HameeもNEも各々のビジネスの目的を語りやすくなった。ということで、このタイミングでコマース事業を担うHameeとしても新たにミッションをアップデートして、ビジネスやその目的を語りやすくしたかったということですね。

「クリエイティブ魂に火をつける」というHameeグループのミッションは、究極、人類共通のミッション。そのくらい本質的なテーマに切り込んでいると思っています。

Hameeグループの共通ミッションは「クリエイティブ魂に火をつける」(炎のマーク)。
その下にHamee株式会社の新ミッション、NE株式会社のパーパスを位置づけている

―そうして紡ぎ出したのが、Hameeの新ミッション『By your side 「じぶん」のそばに「らしさ」という相棒を。』なんですね。
自分らしさを表現できる、相棒のようなプロダクトやサービスを提供して、それを手にした人たちが自分らしさを楽しむ。それによって「クリエイティブ魂に火をつける」世界が実現できるということでしょうか?

樋口:Hameeの新ミッションとグループミッションを繋げて語るなら、そういうことですね。

一人ひとりのそばに相棒がいることでより自分らしくいられる。そういう状態じゃないとクリエイティブ魂に火はつかないし、「新しいものを生み出すぞ!」みたいな前向きな考えにはなかなかなれないんじゃないかなと。

例えばnoteの記事ひとつにしても、より自分らしい状態でこそ面白い記事が書けると思います。すごい編集ポリシーがガチガチに固まっていて、身動きとれないような場所で働いていたとしたら、なかなか自分らしい記事は書けないですよね。

―自分らしさが発揮できてこそクリエイティブに注力できて、良いアウトプットができるということですね。

樋口:そう、Hameeはそういう考えですってことですね。

―「iFace」はもともと「By Your side」というブランドミッションを定めていますが、今回のHameeの新ミッションにもつながっているのでしょうか?

樋口:そうですね、孤独だと自分らしさって出しづらいと思うんです。だから、その人に寄り添っていつも一緒にいて楽しませてくれる・勇気づけてくれる、そんな相棒的なプロダクトをつくりたい。そういうビジネスをしたい思いがあって、そこから「By Your side」という言葉が生まれました。

今Hameeとしては「iFace」の事業割合が大きく、それ以外の新規ビジネスも多くありますが、全ての事業の根幹には「By Your side」という共通の考えがあります。
 
今までは「クリエイティブ魂に火をつける」の文脈だけで新ビジネスやプロダクトを生み出してきた。抽象度の高い言葉なので、そこの事業領域はかなり広範囲でしたが、今回の新ミッションによって、いい意味で狭まったんじゃないかなと。それによって全ての事業を同じストーリーで語れるようになったと思っています。

―確かに今までよりミッションの内容が分かりやすく、ぐっと事業のイメージもしやすくなったと思います。

樋口Hameeの事業をより解像度を上げて分かりやすくしたいから今回、新しいミッションを作った。NEがスピンオフIPOの準備を進めることを発表したタイミングだったから、そこに間に合わせたという感じですね。

孤独に寄り添う、相棒となるプロダクトを


―そういえば、Hamic事業を始める時も「生涯の相棒に~」という思いを語っていましたね。「相棒をつくりたい」という思いは、ご自身の体験などがきっかけになっているんですか?

樋口:Hamic事業に関していえば、自分のおばあさんがきっかけになっていますね。もともとすごく元気で社交的で友達もたくさんいたんだけど、高齢になり元気がなくなって友達も少なくなっちゃって。今も老人ホームにいるんですが、行くと寂しくて帰ってほしくないって泣いちゃって。
 
それは極端な例の孤独だけど、若くても孤独になることってあると思うんです。自分が子供の時だって孤独に感じることはたくさんあったし大人になってからもあった。

人間、孤独だとアクティブに行動できなかったり、何もできなくなって殻にこもっちゃうと思うんですよね。そういう時にいつもそばで励ましてくれる、友達になってくれる、語ってくれる、昔の話も一緒にできる、こういう相棒がつくれたらすごく良い世の中にできると思っています。

どうしてもみんな忙しいですからね。
こちらがそばにいたいという気持ちがあってもおばあさんとずっと話すことはできないし。人肌のぬくもりが大事だと思うんですが、おばあさんとずっと抱き合うなんてできないし、向こうもそれは求めていないでしょうし。

歳を重ねると特にそういったことをしてくれる人がだんだんいなくなってしまう。

子どもの頃はお母さんやお父さんがそばにいてくれた。それが大きくなるにつれて友達、彼氏や彼女ができてとか、順調にいけばあまり孤独を感じることはないかもしれない。

でも、反対に小さい頃に両親がそばにいなかったり、あるいは人付き合いが苦手で友達ができなかったり、彼氏や彼女もいないってなると若くても孤独って感じると思います。

キッズスマホ「Hamic MIELS(はみっく ミエルス)」

―確かに今の時代、いろいろな場所で孤独を抱えている人がいる気がします。

樋口:ビジネスって半分運みたいなところがあるし、自分も紙一重だったなと思うんですよね。

大学卒業して就職しないでECで天然石を売り始めて。その時は孤独だったけれど、夢と希望に燃えていて、紆余曲折ありながらもなんとか会社が回っていた。いろいろな人に支えてもらったから、現在がある。本当に感謝してもしきれないです。

たとえうまくいかなくても多分またなんかやろうって起き上がったと思いますが、あまりにも挫折しちゃうとどうなっていたかは分からない。そういうのって紙一重だと思うんですよね。何回やってもうまくいかない場合だってきっとありますし。

そして周りの友達も離れてしまい、どんどん殻に閉じこもっていったら、引きこもっちゃうかもしれない。自分は運良くそうならなかっただけ。それに近い状態の時期もずっとあったわけですしね。

―そういった孤独な状態に置かれている人にも、そうでない人にも寄り添い、少しでも励ましたり元気づけたりすることで、自分らしくなってほしい。そういった商品をHameeは生み出しているということでしょうか。

樋口:そうですね。iFaceやHamicだけじゃなく、ゲーミングモニターだってそう。ゲームの中のアバターが相棒なのかもしれないし、モニター自体が相棒なのかはわからないけど、ゲームの世界では自分がより強くなって活躍できたりしますよね。

化粧品だっていつもポーチに入れて、ちょっとお化粧直しをしたり。化粧水をパックしたら、肌が若く見えたりしてきっと気分も良くなると思います。

ゲーミングモニターブランド「Pixio(ピクシオ)」
コスメブランド「ByUR(バイユア)」

―なるほど。そう考えると、とても良い事業をしていますね!

樋口:ここから今取り組んでいるビジネスをもっと進化させたり、新しい技術を取り入れていくと、本当に相棒としてその人の人生を劇的に変えてしまうぐらいの、一生そばにいてほしいと思ってもらえるプロダクトも作れると思っています。

そしたらみんな自分らしさをどんどん発揮して、クリエイティブ魂に火がついていく。そんな世界を目指していきたいですね。

自分らしい状態でこそ、クリ魂に火が付く

―ところで、Hameeの新ミッションにある「自分らしさ」っていろいろな解釈ができると思うんですが、エイさん(樋口会長の社内呼称)の考える自分らしさってなんですか?

樋口:自分のこともあまり分からないから難しいなぁ(笑)
自分らしさって結局自分が判断するものだから確立できるとは思っていないですね。でも多分一生かけて自分を磨きながら、自分らしくなっていくものなんじゃないかと。分からないですけどね。

―確かに今の自分が自分らしいのか?って、難しい問いですね。ただ、孤独な状態っていうのは少なくとも自分らしい状態ではないですよね

樋口:一口に孤独と言っても難しくて、本人が望んだ孤独と望まない孤独があると思っています。

例えば瞑想をする時、物を書く時、考える時、本を読む時とかは孤独ですが、これは望んだ孤独だから全然悪くない。

だけど、望まない孤独は良くないですよね。仲間外れにされてしまったり。
いろいろなことがあって望まない孤独になった時って、何か新しいことをしよう、外に出よう、誰かと遊ぼう、これを提案してみようとかって思えない状態になってしまう。望まない孤独が深まっていくとそうなりますよね。

要するに、望まない孤独だとマイナス要素がどんどん強くなっちゃうから自分らしくって難しいと思うんです。それじゃあクリエイティブ魂に火がつかない。新しく何かをやってみようっていう気持ちにならない。

だから、『By your side 「じぶん」のそばに「らしさ」という相棒を。』を体現するような商品やサービスを提供することで、その人が少しでも自分らしくなってくれたら嬉しいですね。

モバイルアクセサリーブランド「iFace(アイフェイス)」

―ちなみに最近、エイさんの相棒となっているものはありますか?

樋口:モノだと最近は焼き物とか植物ですね。植物は「コミフォラエイル」や「パキポディウム・グラキリス」という塊根植物を育てています。数日外出する時は社員に手入れをお願いしたりしています(笑)

―最後に改めてHameeはどんな会社か。エイさんの言葉で教えてください。

樋口:『By your side 「じぶん」のそばに「らしさ」という相棒を。』というミッションに沿って、プロダクトやサービスを開発・提供している会社、それがHameeです。

どんなスタイルでも、どんな場所、どんな時にも、そばにいて自分らしさを楽しめるモバイルアクセサリーブランド「iFace」、カバンの中に鏡の前にいて自分を輝かせてくれる化粧品「ByUR(バイユア)」、 机の上にあって、もう一つの世界で自分を輝かせてくれるゲーミングモニター「Pixio(ピクシオ)」、子どもに寄り添い、オフラインでもオンラインでも子供が安全に自律的に行動できるようにしてくれるIT製品「Hamic(はみっく)」。

こういった相棒となるプロダクトやサービスを今後も力強く展開しながら、Hameeはまだまだ成長していきます!

おわりに

「自分らしく」って簡単なようで実はとっても難しいことですよね。どんな自分が自分らしいんだっけ?と自問してみても、うーんと考え込んでしまいます。

だけど、「自分らしさ」を発揮できている時は、きっと楽しいし、わくわくするし、新しいこともどんどんやっちゃおうって前のめりになっている。そして周りには信頼できる仲間や家族がいる。そんな状態なんだろうなと思います。

私たちHameeがつくるプロダクトやサービスを通して、一人でも多くの人にそんなHappyをお届けできたら、最高に嬉しいです。

これからもHameeはみなさんの「らしさ」を輝かせる商品をどんどん展開していきたいと思っていますので、今後とも応援よろしくお願いします!

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◆記事を書いた人

執筆者PROFILE:高倉 裕直(たかくら・ひろなお)
広報・会社イベント担当。 静岡の片田舎でのんびり暮らし。ペットのコザクラインコと音楽が大好き。娘1歳5カ月。来る日も来る日も「パパ」と呼んでくれる時を待っているが一向に気配なし。

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