今日はシフトを確認するに もぐら部長は休みの日だ では、目の前であわあわ働いている このもぐらは一体…? そして、もぐら部長… ちょっと髪の毛薄くなってない? え? ハムちゃんはまだ大丈夫だよね? もぐらやプレーリーよりはフサフサだよね…? でも確かなストレスがあるしなぁ… もぐらルート嫌だなぁ… その先にプレーリーだもんなぁ… でもストレス製造マシーンの豚がおるもんなぁ… そら薄くもなるよなぁ… もぐらルート嫌だなぁ… 休みの日に働くのも嫌だなぁ… 本当に薄くなり
それは昼休みの出来事。 「ハムちゃんちょっと来てくれる?」 もぐら部長から面談室へ来るように言われた ハムちゃんの頭は刹那に グルグルと思考を張り巡らせる また喫煙か?車移動中の寄り道か? ゲームしてた事?裏でボロクソ言ってること? 今回は見当が付かない、なんだ…? 面談室に着き施錠を確認して もぐら部長が口を開く 「ハムちゃん、お局ブタのことどう思う?」 「はい?」 「あいつ、俺が休みの日も少しでも不満があると電話して来るしさ、それが大体スタッフの愚痴や不満でそ
今日の総務課も最悪だ。 「ブヒーブヒブヒー!」 もぐら部長に偉そうに指図するお局ブタ。 この場から早く抜け出したい。 …そうだ、ネズミおじいに伝えることがあった! ネズミおじいはおそらく 用務室にいるはずなので… 「ちょっと行ってきますー」 と総務室からオサラバした。 用務室を開けると…くっさ!!! めちゃくちゃシンナーくさい! 閉め切った室内にはスプレー缶を持った オジイと黒く塗られた木材。 明らかなシンナー臭。 目が痛くなってきたぞオイ。 「オジイ!この部
あー仕事行きたくない 仕事行きたくないのは日常なんだけど 今日はいつにもまして行きたくない なんだか身体がしんどい。すごくしんどい… 高熱でも出てくれたら休みやすいのに 平熱のハムちゃんの身体が憎い。 でもまあこれだけしんどかったら 半休にさせてもらおうかな… そんなことを考えながら出勤する。 「おはようございます…」 「おはよう、あれ、 ハムちゃんどうしたの?」 腐っても部長か。 よくぞ気づいてくれたもぐら部長。 「今日しんどくて…」 「え、大丈夫?無理しな
【終了まであと13852秒】 やっと昼休みだ… 会社から支給された弁当を開ける。 今日のメニューは なにか分からない魚の煮付けと豆 あぁ…しょんもり弁当だ… 背に腹は変えられない。 白ごはんを頬張ったそのタイミングで 「ハムちゃんちょっと これお願いしたいんだけど」 昼 休 憩 中 に 作 業 依 頼 す る な しょんもりとは言え命を繋ぐ弁当に蓋をし、 もぐら部長の元へ。 「ハムちゃん、悪いけど ねずみおじいにこれ伝えててほしいんだけど」 ねぇ、それ今じゃ
「書類提出に市役所行ってきまーす」 ハムちゃんの息抜き、それは 仕事中に車で用事を済ませに行くこと。 これで息苦しい総務室から抜け出せる。 道が混んでいたていで ちょっとコンビニに寄って タバコなんかスパリしちゃったりして。 仕事中は禁煙のルール? そんなのは無視無視! そのための努力は欠かさない。 抜けのない完璧な提出書類を用意し 市役所での用事をさっさと終わらせる。 これで「市役所で職員がもたつきまして」 の言い訳で10分くらいは賄えるだろう。 市役所の裏側に止
ハムちゃんが出勤して最初にすることは 退勤時刻までのカウントダウンタイマーを 設定すること。 【終了まであと28800秒】 このタイマーを定期的に確認して 減っていく秒数で心を落ち着かせる。 終わりのない夜はないのだ。きっとそうだ。 …さて、だいぶ仕事をしたぞ どのくらい経過したかな? 【終了まであと27503秒】 マジか。 体感2時間ぐらいだったのに。 はあ、息苦しくなってきた もうそろそろ時間も経ったでしょう。 【終了まであと26806秒】 まーーーじで時
総務の愉快な仲間たちの 紹介は終わったが番外の絶許メンバー。 総務課の隣には営業課があり そこではプレーリードッグ達が働いている。 ハムちゃんは出来るなら プレーリードッグ達と働きたい。 和気藹々としているし 気のいい子が多くて話が合う。 「ハムくん、ちょっとこの 書類やっといてくれる?」 ただし、お前は別だ、ハゲ。 【プレーリー部長】 古参だから部長になったと誰もが分かる。 特技は長い自慢話と権力に媚びること。 社内結婚で夫婦で幅を利かせている。 不意に頼まれた
お局ブタの存在がとにかくストレス。 狭い総務室に響き渡るバリバリボリボリ音。 「ハムちゃん、ちょっと来てくれる?」 「なんですか?」 「この書類してくれる?」 受け取った書類を確認すると、 訂正箇所を発見してしまった。 (これ言った方がいいよな… でも面倒臭い事になるな… まぁでも言わないとなぁ) 葛藤の末、話しかけた。 「お局ブタさん、このやり方少し違う気がします」 「あ? 私が2日かけて作った 書類が間違ってるわけないブヒ!!! お前如きがエラそうに 指
総務の愉快な仲間たち3人目は 【お局ツチブタ】 経理のクソデブお局。 鬱を盾に口だけ達者で動かない。 動かないからデブなのかデブだから動かないのか。 出て来る言葉はいつだってネガティブ。 とにかくハムちゃんの天敵である。 「ハムちゃん、ちょっと来てくれる? クチャクチャ」 「なんですか? (業務中にみかんを食べるなブタ)」 お局ブタは近くの棚を指差した。 「そこのストックの缶詰、どう思う? 1つ足りないよね?このままでいいと思う? あぁー缶詰足りてないわぁ」
ハムちゃんの会社では昼食に弁当が支給されるが 非常勤のねずみオジイには弁当が支給されない。 ちょうど昼時に一緒に備品の買い出しに行った際 近くのうどん屋で昼食を食べることにした。 「ねずみオジイ、ここは俺が奢るから 好きなもの食べ」 ありがとうも言わずうどんを頼み 食べ始めるオジイ。 言いたいことはあるが気にしない事にして ハムちゃんも肉うどんを注文。 美味しい、あっという間にペロリ。 肉うどんの余韻に浸ってると ねずみオジイが一言。 「あんま美味しくない、何食うて
愉快な仲間その2 【ねずみオジイ】 総務課に所属している 修理屋の解体偏屈ジジイ ねずみオジイは修理依頼がきた 物品をとりあえず解体する。 目当てもなくとりあえず解体する。 そして組み立てられなくなる。 ハムちゃんはその尻拭いをする。 これでもない、あれでもない、 と足りない部品を探すねずみオジイに 「これじゃないの?」と目星の部品を渡すと 「おかしいな…どれや?」 …無視。 「ねずみオジイ、これだって」 「うるさいな!!!…あ、ソレだわ」 「良かったね見
もぐら部長からクエストが依頼された。 【B1階の受付で謎の異臭が発生。出処を突き止めろ】 ハムちゃんは受付の淑女たちや その他スタッフから聴取し 周辺を探りに探り、なんなら業者にも連絡し ついに出処を突き止めた。 クエストの達成報告はしっかりしておこう。 「もぐら部長、異臭は受付横の排水口からです」 「おぉ、ありがとう」 達成感からか退勤後のタバコは いつもより美味しく感じた。 次の日、 出勤したハムちゃんに 受付の淑女が声を掛けてきた。 「昨日の異臭だけど、 排
株式会社「地底」はボロい小さい会社であり 総務課は5匹で成り立っている。 ハムちゃんのストレスの90%を占める 愉快な仲間たちを紹介していく。 「もぐら部長」 画竜点睛と蛇足を両立させるTHE神経質。 流されやすく権力に弱い。 なぜか上の人から槍玉に挙げられる 星のもとにいる。 仕事が終わる30分前、部長から声が掛かる。 「ハムちゃん、 ちょっとこの書類準備してくれる?」 「わかりました(何でこの時間やねんお前さっきしょうもない談笑しとったやろ先言えや)」 理不尽
俺はハムちゃん。 株式会社「地底」の総務課で働いている アラフォーのハムスター。 仕事は嫌い。全然面白くないし職場環境もクソ。 楽して生きていきたい。宝くじ当てたい。 贅沢は言わない、1等でいい。 「あー働きたくない」 この会社の出勤時から禁煙とかいうルールは 意味分からないので 人目を気にしつつもスパスパ煙草を吸い 競馬情報を見ながら出勤する。 今日も面白くない仕事の始まりだ。 会社に入るといつもよりガヤガヤと騒がしい。 なぜか全体ミーティングがあるようだ。 B4階の