常連になれない喫茶店
大人なので行きつけの喫茶店が欲しい。そう思い立って近所の喫茶店に通い始めたのが今年6月。あれから約6ヶ月が経ったが、未だ認知される気配は無い。おおよその目安では今頃マスターに顔と名前を覚えられ、常連客の決まり文句である「いつもの」を発動できる算段だったが、これでは予定不調和である。
カウンター席にでも座れば、マスターとの距離は一気に縮まる筈なのだが、腰抜けの俺には到底不可能な所業。結局いつも窓側の目立たない席を選んで、喫茶店NPCとして景色の一部になるのが関の山。
喫茶ハトの巣で一体なにを学んだのか。
“いつもトーストセットを頼む人”になるべく、注文は決まってトーストセット一択。
これがすこぶる美味しい。
この世界の野菜の中で、きゅうりが一番好きです。
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