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眠らない魚、かいぱんを訪ねて

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木魚の原形、かいぱん。京都のお寺で出会ったユニークなかいぱん達を紹介します。
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#興聖寺

凄みあるタフガイ親父と幼気な癒やし系。興聖寺で出会った親子二代のかいぱん。

凄みあるタフガイ親父と幼気な癒やし系。興聖寺で出会った親子二代のかいぱん。

 小川のせせらぎが琴の音に聞えることから「琴坂」と呼ばれる参道。初夏は新緑、秋は紅葉が美しいこの坂道を上った先に、龍宮城みたいな白い漆喰の山門があります。興聖寺は京都の宇治にある曹洞宗のお寺。宇治はお茶の名産地。毎年10月、栄西禅師、明恵上人、千利休を偲び、宇治茶産業の繁栄を願う「宇治茶まつり」では、興聖寺の本堂で「茶壺口切りの儀」が行われます。

 興聖寺には2匹のかいぱんがいます。まずは山門を

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