パ・セリ

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最近の記事

計画無痛分娩の予定が、吸引分娩+圧出法になった話

It Don't Mean a Thing, If It Ain't Got That Swing. (スウィングしなけりゃ意味がない) 妊娠38週目、私は分娩台でうめいていた。無痛なのに?なぜ? 確かに無痛の麻酔は入れてもらった。背中にドンと重い針で麻酔を入れた。しかし、医師の「無痛止めましょう」という言葉を聞いてから、自動で落とされる麻酔は止められていた。そして、オキシトシンを入れて促進し、どこが痛いのかもわからない(お腹?腰?尻?)下半身を内側から無理矢理ひっくり返

    • 眠れぬ妊婦たちのための手記

      いろんな意味で眠れない。つわりから始まる体調の変化もいろいろありますが、今回は『眠り』についてを中心に考えていきたい。 妊娠10ヶ月(37週)に至るまでの体調の変化をざっくりふりかえり。妊娠に関することは、ネットを徘徊すれば大量な情報がある。企業や公的機関の発信から個人的なものまで多様だ。しかし、妊娠とはごく個人的な体験なので平均化はありえない。これは大丈夫とか、こうなるらしい、はあまりあてにしないほうがいい。自分がいま感じていることがすべて。だからあまり共感は得られない。

      • 妊娠9ヶ月目以降の生活(産休にはいってから)

        産休に入るまでは仕事(引き継ぎなどバタバタしている)と、体調変化による不安や、副鼻腔炎の息苦しさなどで、あまり充実したとは言えない毎日を過ごしていました。 産休に入ったら、あれ…ヒマ?という感覚が芽生えてきた。もちろん、肉体が思い通りに扱えないストレスはありますが、仕事がなくなった分の時間だと思う。ヒマだからと言って、動きすぎるとしんどいから加減が難しい。じゃあなにしていたか? ヨガ、筋トレスタジオに通いはじめる 妊娠前は定期的にしていた運動、妊娠後はまったくできなくなっ

        • NIKEトレーニング(アプリ版)がめちゃくちゃいいので紹介したい。

          数年ほど前、私はNIKEトレーニング(アプリ版)を利用して運動を始めました。長らく使っていてとても良いと感じたので、内容をここに書きます。 NIKEトレーニング以前の運動事情 それ以前は、大手ジムに入会して部分的なトレーニング指導を半年ほど受けていましたが、モチベーションが上がらずに退会。 その後、「やっぱり自分の好きな運動を楽しむ方がいい!」と考え、プール付きの大手ジムに入会しましたが、混雑ぶりに嫌気がさし、再び退会。 正直なところ、ジムに通うのは面倒でした。到着し

          自己一致がわからない

          自己一致とは カール・ロジャーズの教えである「自己一致」がわからない。 よく言われるのは、あるがままの自分と思い込みの自分が一致すること。 ???意味がわからない。 わからないので、わかりたくて手当たり次第ロジャーズについての本を読んでみようと思った。 読んでいると、スピリチュアリティの覚醒ということばがでてきた。説明の論拠は以下の文献にありますが、それよりも、結びつける力というのがわたしの理解では一番しっくりきた気がします。 これを読んでも、なるほどーとはすん

          自己一致がわからない

          海浜幕張は、ある種の魅力《存在論的不安》を与える街だった。

          モノクロームが存在論的不安を演出している幕張ベイエリア 幕張ベイエリア視察のきっかけ 幕張は優劣ないから住みやすいとか言われているので、噂の幕張ベイエリアに来てみました。最寄りは海浜幕張駅です。そもそも少し前からよくTwitterで見かけていたんです。…タワマン所有者たちのやり合いを。港区は港区のプライドがあり、湾岸エリアは湾岸エリアのプライド。埼玉エリアもそれなりに競い合いがある。金額とロケーションだけでなく、職業、子育てなどなど。 マンションポエム=抽象的で詩的な売

          海浜幕張は、ある種の魅力《存在論的不安》を与える街だった。

          オーディオから遠く離れて〜また、見つかった?  何が?永遠が?  真空管のEB Ⅲが

          むかしむかしの話です。 わたしは真空管ソケットを販売していました。真空管ソケットについて詳しいから?いいえ、まったく詳しくはありませんでした。むしろ、真空管もまったく知らない平凡な女です。平凡な女が真空管ソケットを販売するために、勉強したことを思い出して書いてみます。 真空管について知識のないひとが、真空管ソケットを購入することはとても難しいことですが、そのような人は、そもそもいらっしゃらないので話題にもなりません。詳しい人は知っているので自分の知識で選べるし、知らない

          オーディオから遠く離れて〜また、見つかった?  何が?永遠が?  真空管のEB Ⅲが

          これから読む、山尾悠子

          山尾悠子の作品は読んだことがありませんでした。 しかし先日、『新潮』2021年3月号の日記リレー特集で大トリ蓮實重彦の日記に山尾悠子の『飛ぶ孔雀』に触れた部分があり、引っかかったことがきっかけです。ちょうどTwitterでもご本にがそのことについてツイートしておりましたので、Twitterらしく気軽に返信してみたところご本人は「変な小説なのですが、よろしければ是非」と返信をいただきました。ずいぶん謙遜されますね。 すぐには読み始めることがないまま数日が過ぎたころ、書店で『夜

          これから読む、山尾悠子

          『ア・ゴースト・ストーリー』(2017)デヴィッド・ロウリー

           デヴィッド・ロウリーという監督は、蓮實重彦『見るレッスン』を読むまで知りませんでした。  少し前(2018)『さらば愛しきアウトロー』が公開されたときはロバート・レッドフォードの引退作として話題になったことは記憶にありました。しかし、ロバート・レッドフォードより『さらば愛しきアウトロー』というタイトルに偏見から嫌悪感があり、観ようとしませんでした。今思うとなんて愚かなことなのでしょう!原題The Old Man & the Gunだから『老人と拳銃』でいいって、『見るレッ

          『ア・ゴースト・ストーリー』(2017)デヴィッド・ロウリー

          オルフェ(1950)ジャン・コクトー

          スイスのオーディオメーカーにORPHEUSがあります。「オルフェウス」なんて、知的なメーカーのオーディオ機器で音楽を聴きたいものですが、高価で手を出すことはできません。 作品概要 ジャン・コクトーの“オルフェ”はギリシャ神話を元にしているので、オルフェは吟遊詩人であり、冥府下りのシーンもあります。 ジャン・コクトーのかつての弟子であり元恋人でもあるジャン・マレーが主演。王女はスペイン生まれのマリア・カザレスで「氷のように燃える」ような、厳しさと情熱が入り混じった魅力的な

          オルフェ(1950)ジャン・コクトー