眠れぬ妊婦たちのための手記
いろんな意味で眠れない。つわりから始まる体調の変化もいろいろありますが、今回は『眠り』についてを中心に考えていきたい。
妊娠10ヶ月(37週)に至るまでの体調の変化をざっくりふりかえり。
妊娠に関することは、ネットを徘徊すれば大量な情報がある。企業や公的機関の発信から個人的なものまで多様だ。しかし、妊娠とはごく個人的な体験なので平均化はありえない。これは大丈夫とか、こうなるらしい、はあまりあてにしないほうがいい。自分がいま感じていることがすべて。だからあまり共感は得られない。自分で見極めも必要になる。
私が体験した事実として以下メモをする。同じような思いをする人がいれば、まったくそんなことないって人もいるだろう。
l 2023年11月 妊婦健診スタート つわり開始!(7週:妊娠2〜3ヶ月)
とにかく食べていないと気持ち悪い。
二日酔いの感じ。あっさりした和食を嫌い、洋食が食べたい。
仕事を早退する
ひどい眠気、常に横になっていたい
お腹も少し痛い
最悪な二日酔いみたい
l 2023年12月 つわり、引き続き(11週:妊娠3〜4ヶ月)
食欲倍増、相変らず、ハンバーガー食べたい
ツナマヨおにぎりを常に携帯、100%オレンジジュースがおいしい
変な夢をたくさんみる
途中で何度も起きてしまう
朝がいちばん気持ち悪い、口のなかがまずい
月末にかけてつわり徐々におさまっていく
l 2024年1月 安定期に入る(15週:妊娠4〜5ヶ月)
映画見にいく回数が減る(集中力低下)
頻尿でトイレ回数がやばい
お尻の穴の奥が痛む
腹痛がある
はじめての胎動を、地震と勘違い
l 2024年2月 コロナウイルス感染 (20週:妊娠6〜7ヶ月)
咳が激しくて胎児が気になる(電話したら大丈夫とのこと)
赤ちゃん学級にいく、かんがるー面接にいく
お腹が大きく重くなっている
夜中に5,6回おしっこは変わらず
腹痛や生理痛みたいのが時々ある
l 2024年3月 花粉症でつらい、妊娠後期(24週:妊娠7〜8ヶ月)
朝起きるとお腹空いている、快便
日中の眠気は変わらず、腹痛や生理痛みたいのはなくなる
胎動はすごく激しい
27週で逆子と言われる
l 2024年4月 有給→産休にはいる(29週:妊娠8〜9ヶ月)
逆子治すためにお灸に通う
眠くて仕事中に居眠り、胎動激しすぎる
産休に入ってヨガ・筋トレスタジオに入会
これまでの運動不足を振り返り、身体を動かす
しかし、すぐ動悸がする、つかれやすい
ふくらはぎがつって(こむら返り)激痛
夜、眠りにくくなっている
l 2024年5月 臨月、産休生活(33週:妊娠9〜10ヶ月)
夜中は1時間おきにトイレ
ふくらはぎがつって(こむら返り)激痛続き
枕が高くないと眠れない(ハグモッチ購入)
ベッドで眠れないのでソファで寝る
気持ち悪い、運動するとお腹張る
寝ていると呼吸が止まる、それが怖くて眠れない
三陰交のセルフお灸のみ継続
l 2024年6月 妊娠10ヶ月目 正期産(37週:妊娠10ヶ月)
呼吸が止まるのが怖い、苦しい
ソファじゃなくて、再びベッドで寝るようになる
ふくらはぎがつらなくなった(こむら返り)
動いているほうが楽
鼻詰まりが苦しすぎて、耳鼻咽喉科へ駆け込む
もっともツラいと感じたのは眠れないこと
痛みより何より、私がツラかったのは眠れないことです。睡眠って大事だなー、と心から思った。妊婦が眠れない要素はいくつでもある。代表的な眠れない要素だけでもかなりたくさんある。
【身体の変化】
体重増加による体の圧迫感
胎児の動きによる眠りの乱れ
妊娠中の頻尿による睡眠の中断
【ホルモンバランスの変化】
プロゲステロンの上昇による眠気
エストロゲンの上昇による不眠症状
【生理的変化】
つわりによる吐き気
足(主にふくらはぎ)がつること(こむら返り)
鼻づまりや咳による呼吸困難
【精神的ストレス】
出産に対する不安
育児への心配
ホルモンの変化による気分の変化
【生活習慣の変化】
日中の活動量の低下
食生活の変化
これらの要素以外にも、眠れぬ理由はたくさんあるだろう。私は出産直前の2週間くらいは細切れの睡眠で眠れて2h/日くらいだと思う。そのせいで常にだるく体力もない。妊婦のケアでは、助産師さんへの相談をはじめ相談先は多くある。しかし眠れないという切実な問題は解決し得ない。実際にいろんなことを試してみたが、原因が特定できないので解決には届かない。しかし、共通して必要なことは血流をよくすること、適度な運動、そしてリラックス(心のゆとり、安心感)。リラックスってどうすればできるのか?難しいですよね。そこでやっぱり呼吸が大事、ということになる。呼吸は長く吐くをつねに。