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“デジタルデトックス”のすすめ

“丸腰外出”の不安感

休日に半日の外出をした際、スマホ用モバイルバッテリーを家に忘れてしまった。毎日の出勤ではバッテリーもカバンに入れっぱなしなのでこんなことにならないし、そもそも外回りの業務ではないので会社に行けばいくらでも充電ができる。

休日の“丸腰”は本当に焦るものだ。この日は「行動記録はメモ帳に手書きするなど、なるべくスマホを開かない」「こまめにメモリを解放」「低電力モードにする」という措置でなんとか乗り切ることができた。

報道に在籍していたころ、平日には平均200通以上のメールが連日舞い込んできていた。緊急の場合は電話があるとはいえ、就寝中はともかく、1時間以上スマホ・PCに触れないことはなかった。異動後はざっくり10分の1程度の量になったし、週末は「システム異常でも発生しているのか」と疑いたくなるほど沈黙してくれているので、この点ではあまり心配する必要はなくなった。

それでもスマホは手放せない

日記アプリには自宅を出発した時刻からどの電車に乗ってどこで乗り換えたのか、何を食ったのか、その際にどう感じたのか、などの行動記録をかなり克明に書き残している。あまり読み返すことはないし、そこまで書くことにどこまで意味があるのかは全く不明。それでも「えーと、あれはいつのことだったっけ?」となった際にはキーワード検索ができるし、そもそも、そんなことでもしなければアラカンおやじの人生は矢のように過ぎ去っていってしまうのだ。

出納アプリも必須だ。いまや日々の支出は現金払いが激減して、クレジットカード、Suica、LINE PAY、QuicPay、ファミマプリペイドカード(マイレージ特典としてゲットした)を組み合わせるので、支出管理が大切。これをやらずに何処でいくら使ったのかわからなくなることは、本当に怖いと思う。

これ以外でも、LINE、スケジュール管理、乗換案内、カメラ、アラーム、ToDoリスト、ニュース速報、音楽、図書館新刊予約の管理、、、いまさらながらスマホにやらせていることのなんと多いことか。休日だからといって稼働させないことはありえない。

“スマホ中毒”

iPhoneでは週末になると「今週は〇〇時間見ていました。先週より○○%増えています」という通知が来る。完全に“スマホ中毒”であることを思い知る。

自分だけではない。電車に乗れば「対面に座っている7人全員がスマホとにらめっこ」などは当たり前のように起きる。そうでなければ寝ているか本を読んでいるか。そういえば紙の新聞を広げている人はほとんど絶滅したように思われる。

成田山でデジタルデトックス

2017年に成田山新勝寺で行った断食修行は“デジタルデトックス”という目的もあった。当時の体験記を読むとそれなりの達成感が得られたようだ。

命が尽きるまで、このまま毎日何時間もこのデバイスを見つめ続けるのだろうか。そう考えるとちょっとぞっとするのである。
(21/11/17)

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