ネタの尻尾がスルリと・・・
トシを取ると「短期記憶」がアヤしくなるという。これは自分でも実感するところである。
フトした瞬間に「あ、あれをやっておかなくちゃ」と思いつくことがある。いずれも大したものではない。「ああ、思いついてよかった!」という安心感が先にたち、あとになって「あれ?さっき思いついたのは何だっけ?」となる。スマホのTo Doアプリに一元的に集約する習慣が出来上がっているが、充電中や風呂場などスマホが手許にない場面が鬼門だ。
noteのネタも同じだ。ちょっとした瞬間にネタの尻尾を思いつく。さらにひとひねりすればひとネタに成長するかもしれない。
これもすぐにつかまえておかないとだめだ。放置すると、たいてい忘れる。「あー、あの時メモしておけばよかった!」と後悔してもあとの祭り。「あれって何だったっけ?」とモヤモヤした気分だけがいつまでも残る。
一旦逃げたネタをパカっと思い出すこともある。けさも、ジョギング中に尻尾を再捕獲することに成功した。出そうで出なかったくしゃみをやっと出したような快感であった。
ウォーキングやジョギングでアタマを空っぽにする効果はこれだ。禅堂で行う「経行(きんひん)」という“歩く禅”もこの効能を目指しているのだろうな。
(23/7/31)