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綿谷真歩
2022年3月31日 13:31
2022年3月30日 00:10
死の六画目で手が止まるようなわたしの人生とめはねはらえばかみたいにきれいな言葉だけしか吐けなくなりたい罵詈雑言アカウント消したくらいでぼくからきみは消えないんだよ気付いてた?意気地なしおまえがまだこんなとこにいるのが証明だ愛してる
2022年3月20日 22:24
「どうしたの?」「悲しいことがあったんだ」そんなきみの横顔がきれい鼓動きく孤独にふれる毒をすう 役に立ちますおそばに置いて月 あなたのために泣いたわたしのために泣きたいのどこかへ行って縁日のアクリルアイス掴み取り型抜きみたいな私の恋ばかみたいほんとにずっとばかみたい朝昼夜も今もあなたで千切ってあげた心臓返してください接着剤で留めるから憎らしくておまえを埋めたいおれの名を恋以
2022年3月17日 10:24
やあ、いいところに来たね。ちょうどぼくは、おまえが用いる〝ぼくら〟という名前の国について、自分なりに考えていたところだったんだ。「世界一小さい国だね」なんておまえは言っていたけれど、少し考えてみたらまったくそんなことはないことが分かったよ。だって、明らかに、絶対に、〝ぼく〟という国の方が小さいに決まっているんだから。そんなことはない? へえ、おまえは〝ぼくら〟より〝ぼく〟の方が大きくてすばらしい
2022年3月16日 15:01
「ねえ、地球上の生き物みんなが人の言葉を話しはじめたら一体どうなると思う?」 今から随分と昔の話だ。ある昼下がり、真上の太陽がさんさんと光を降り注ぐなかで、ふと友人がそんなことを言った。まったく風のない、春と呼ぶには暑い日だった。「そしたらぼくら、今にも人殺しになるねえ」 そのとき私はそのようなことを口にしながら、友人が手にしているバニラ味のアイスバーがじわじわと溶け、白と呼ぶべきか分からな