"青春"の不可逆性 ( tanka )
6限の化学教室静まりて魔法にかかればみな夢を見る
さっきから時計はちっとも進まない それでも地球は回っている
美少女はロングヘアーをたなびかせ 宵の、海の、穏やかな波
愛してるよりも大きな言葉とは。 iを用いて証明せよ
boomerang とりあえず舞い上がってみた 私は翼のない鳥
傘の柄を強く握って駆け抜ける心の聖火がきえないうちに
(もうすぐで)17歳の私には一体何ができるだろうか
変わらない愛をくれると言った君8年後にまた会いに来てよ
背の高い君がうつむき寝てるから見える青空 雲ひとつない
ひらひらと舞うカーテンに包まれる 君もこうして生まれてきたのだ
以上、連作11首でした。以前から短歌が好きでちょくちょく作ってみていたモノを、この夏初めて放出しました。
来年は受験生になりますし、遊ぶなら17歳の今。思い出に残そう、光景を目に焼き付けよう、そう思っても、やはり多くを忘れてしまう。
戻りたくても戻れない。青春は不可逆性を持っていて、いつだって私に現実を突きつけてきます。
いつかこれを読んだ私が、戻れない青春に思いを馳せて、センチメンタルな気分になるのでしょうか。
17歳の私からは、これだけしか言えません。
変わらない美しいものを追い続けて、どうか。
わたしが大好きなうた
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