フカフカ焼き芋とコーヒーの話
この頃空気はすっかり秋である。
陽はまだ暖かいが、夕方や夜は涼しいを通り越して肌寒い。
食欲の秋とよく言われるが、やはり秋は美味しいものが多い気がする。
秋のスイーツときいてすぐに思い浮かぶものの一つが、
焼き芋。
私には、砂糖の摂取を控えた時期がある。
コーヒー単独でも美味しい。
ただ、コーヒーのおともに甘いお菓子を食べたい私にとっては、
ずっとおともがないのは寂しい。
そんな私を見かねてか、
母が作ってくれたのが 焼き芋 である。
ちなみに母は焼き芋ファンであり、
家で焼き芋を焼くことに情熱を燃やす人である。
最近では焼き芋専門店も登場し、焼き芋ブームが来ているようだ。
安納芋や紅はるかなど焼き芋に絶好の品種も出回っているが、
今回使用したのは特にブランド化されていない、普通のサツマイモである。
値札シールにも サツマイモ としか表示されていない、
ひたすらにサツマイモなサツマイモ。
そんなサツマイモをナメてはいけなかった。
アルミホイルを纏ってオーブンから出てきたサツマイモは、
中はフカフカねっとり、皮はパリパリの
申し分ない焼き芋だった。
ブランドがどうのこうの言ってごめん、と思うほどの焼き芋だった。
コーヒーとともにこれをいただく。
これまでチョレートやケーキなどの洋菓子、
きんつばや八つ橋などの和菓子とコーヒーを合わせて来たが、
自然の甘み素材 と合わせたことはなかった。
砂糖由来の甘みではないからか、
コーヒーと甘みが溶け合うような感覚は少ない。
ねっとりと舌にまとわりつく優しい甘みを
コーヒーがゆっくりと流していくような、
両者が絶妙な距離感を保っている、クセになる味わいだった。
ただし、これを夕方に食べたものだから、
このあとの夕食が入らなくなる事態が発生。
食べる量には注意が必要である。
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