ハレ.モケモ

おいしいモノにまつわる、たわいもない話を書きます。 皆様のおやつ時間、ティータイム、お…

ハレ.モケモ

おいしいモノにまつわる、たわいもない話を書きます。 皆様のおやつ時間、ティータイム、おやすみ時間のおつまみに、おひとつどうぞ。

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励まし続けてくれる、「おやつ」を今日も食べる。

私は、おやつが好きだ。 チョコレートも好き、ケーキも好き、和菓子も好き。 一緒にのむ、コーヒーも好き、紅茶も好き。 特にコーヒーはこだわりも生まれてきた。 「おやつ」と呼ばれる食べものが好きだし、何より、 「おやつ」と呼ばれるその時間が好きだ。 あるエッセイで村上春樹さんが使っていた言葉を借りれば、 『人を励ますような善意に満ちている』のだ。 彼はドーナツについて『善意に満ちている』と書いたが、 私にとっては、おやつ自体が『善意に満ちている』。 仕事でも勉強でも、生きて

    • 居酒屋のだし巻き卵をつくりたい

      居酒屋のだし巻き卵をつくりたい。 お箸で持ち上げる時から、ちょっとデローンって脱力した感じの、 ジューシーでやわやわな、あのだし巻き卵。 何度か挑戦しても、なぜか私の焼いた卵焼きはデローンとはならない。 むしろ、やー!っていう感じで肩に力の入った卵焼きで、 皿の上でもお箸でつままれても、カチッとしている。 たくさん出汁を混ぜてみたりして、味はかなりあのだし巻き卵なのだけど、 あのジューシー感、やわやわ感を再現できない。 お出汁や水の配合か?とか、 重ね焼きの回数か?と

      • スカッシュ、スプラッシュ!/ Squash,Splash!

        先日仕込んだレモンシロップが、できあがった。 正確には、”できありかけ”なのだが、待ちきれずに瓶の蓋を開けてしまった。 仕込んだ後は毎日一回から二回、瓶を振って氷砂糖とレモン、レモン果汁を混ぜる(というより絡める、という感じ)のだが、日に日に氷砂糖とレモン果汁が混ざり合った、とろんとしたシロップが増えてきて、そのシロップの美しさときたら、、、。 ほんのり薄いレモン色をした、至極透明なシロップ。 しかも瓶の蓋の隙間からは爽やかな香りが溢れ出していて、 もう、一週間で降参。

        • 豆大福に、カフェラテ

          ここのところ、豆大福を食べる機会に恵まれている。 まずは袋にたくさん入った、冷凍の豆大福。 母が買ってきたものだ。 午前10時くらいになると、 「本日の豆大福です」 と、母が毎日一個、わけてくれる。 まだカチコチなので、しばらく待ってから食べる。暑いから、解凍が早い。 ちょっと凍ったままのひんやりシャリシャリの状態でも美味しい。 完全に解凍した状態だと、 少し「べちゃっ」とした、というか、「しっとり」よりも一層ウェットなあんこ(褒めている)と、もちもちの皮、そしてちょっ

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        励まし続けてくれる、「おやつ」を今日も食べる。

          レモンシロップを仕込む

          先日、レモンシロップを仕込みました。 スーパーで国産レモンが山積みになっていて、 お、買おうかな!って思うも、 いや、今週漬け込む作業できるかな、、?とか 保存瓶空いてたかな、、?と、 心配事が多くて購入を見送っていたのです。 でも同じスーパーに行く度にそのレモンを見かけて、 我慢できなくなって、買ってしまいました。ついに。 シロップを仕込む時って、 果実を買うと、そこから鮮度との競争が始まりますよね、、笑 しっかり時間が取れる見込みがあるときに買えばいいのだろうけど

          レモンシロップを仕込む

          真夜中の味方、チョコチップクッキー

          人と比べなくていい。 世間ではそんな風によく言われるし、比べても仕方ないと自分でもわかっているつもりなのだけど、 やっぱり、ついつい、比べてしまう。 人の生活の充実ぶりや、仕事ぶりや能力と比べて、落ち込む。 逆に足踏みしている人を見て、安心したり、優越感を得てしまう時もある。 どちらにしても、この行為はよろしくない。 なのに比べてしまうのはなぜだろう。 特に深夜は危ない。 真夜中に仕事や勉強をしていると、 まるで自分がこの世界でひとりぼっちになったような、妙な、漠然と

          真夜中の味方、チョコチップクッキー

          ゆっくり、ゆっくりと、のみこんで

          今日は、最近食べたものの中で一番衝撃の走った、 キッシュのことについて書こうと思う。 さて皆さま、スタバのキッシュを食べたことがありますか。 フードたちがカジュアルなジュエリーのように陳列された、 覗き込むだけで心躍ってしまうあのショーケースの中で、 大抵ドーナツやワッフルの後ろの隅っこにいる、 あのキッシュです。 (お店によって陳列の仕方は違うのかな、、) 食べたことない方、すぐ行きましょう。 絶対温めてもらったほうがいいです。 温めてもらって、できれば店内ですぐ

          ゆっくり、ゆっくりと、のみこんで

          さよならのムースケーキ

          もう何年も前の、 卒業間近の3月。 待ち合わせをしていた後輩が、ケーキを2つ買ってきてくれた。 先輩と食べようと思って、と。 なんだか照れくさかった。 取手のついた小さな白い箱の中に二つ、ケーキが並んでいた。 記憶はおぼろげだが、私のはレモンのジュレがのったムースケーキを選ばせてもらったと思う。 ケーキの華やかさとはかけ離れた、研究室の雑多な片隅で食べた。 一口ずつ分けっこして食べた。 研究室は雑多だけれども、 卒業する学生の机の上が片付けられて、いつもよりなんだか少し

          さよならのムースケーキ

          寒空の下で食べたい、ワッフル

          “こたつでアイス”とか、”お風呂でケーキ(?)”とか、 食べる場所によって美味しさが倍増する食べ物は色々あるけれども、 私には、寒空の下で食べたいスイーツがある。 それがチョコレートワッフル。 ワッフルにチョコレートがたっぷりかけられている、あれ。 私にとって一番身近なワッフルは、マネケンのベルギーワッフルである。 生地にはベルギーワッフル特有の”パールシュガー”という白くて丸い、 まさに真珠のような砂糖粒が練り込んである。 ふわふわの生地の食感の中に、ザクザク、シャリシ

          寒空の下で食べたい、ワッフル

          コーヒー屋のお兄さんの一言と、後悔

          暖かい日と、ものすごく寒い日が交互に来るような時期の、 ものすごく寒い日だったと思う。 前の職場の近くには、お気に入りのコーヒー屋がいくつかあったのだけど、 そこへカフェモカを買いに行ったときのことである。 (ちなみにこのカフェモカは、「カフェモカとため息の話」に登場するカフェモカである。) 割と殺伐とした空気感の職場だった。 あまり好きではない環境の中で、毎日荒んだ心を抱えながら、なんとか働いていたように思う。 夕方になって、逃げ出すようにコーヒー屋へ向かい、カフェモ

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          鎮座するアレの魔力、、、の話

          世の中に、ドーナツ型のパンがあるのをご存知だろうか。 ミニケーキと言った方が近いかもしれない。 ただ、名前を忘れて困っている。 ベーグルではない。 ドーナツのように真ん中に穴が空いていて、 ほんのり甘くて、ただただ、ほんのり甘いだけのミニケーキ。 多分、牛乳とよく合うお味だと思う。合わせたことはないのだけど。 大きさは一般的なドーナツより少し小さい。 なんだっけなー、、、 とりあえず、今日はそのミニケーキに鎮座するアレの話です。 我が家にそのミニケーキが大量にストック

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          コーヒー豆デビューの話 その3

          その2でやっとこさコーヒーミルとドリッパーを買ってきた私。 ついに豆を挽いて、淹れて、飲む! 早速豆を挽いてみる。 豆10gが一人分の目安らしいのだが、その10gはどう計るんだ?と思った。 よく見てみると、ドリッパーに一人分の豆を掬うことができるスプーンが付いていた。至れり尽くせり。 ミルの上の蓋を開け、コーヒー豆一人分を入れて、挽いてみる。 ハンドルをぐるぐる回すと、ガリガリとした手応えがある。 挽いていると、ミルからコーヒーの香りがどんどんしてくる。 思っていたより

          コーヒー豆デビューの話 その3

          コーヒー豆デビューの話 その2

          その1でコーヒー豆をいただいた私。 ミルを探しに行くことになります。 とりあえず、ミルだ。 ドリッパーは古いのがあると思っていたけれど、家中を探したが見当たらないので買わないといけない。 コーヒー好きと豪語しながら、こういった道具をどこへ買いにいったら良いかすらわからないので、とりあえず近くの東急ハンズに行くことにした。 東急ハンズなら、ありそう。 謎の信頼感がある。 東急ハンズは見ているだけでも楽しい商品がいっぱいなので、 以前に店内をウロウロしていたときに、コーヒ

          コーヒー豆デビューの話 その2

          コーヒー豆デビューの話 その1

          その時は突然やってきた。 「豆のままがいい?粉にもできるよ。」 とっさに答えた。 「豆のままでお願いします。」 子どもの時から”コーヒー”と名のつくものが好きだ。 最初は紙パックに入ったコーヒー牛乳に感動し、 学生時代はお小遣いやバイト代でペットボトルコーヒーを買うことにハマり、 その後コンビニコーヒーにハマった。 ひとつずつ包装されているドリップ式コーヒーを淹れるようになると、 思考は自然と次の段階へ。 いつかはコーヒー豆を挽いて、ドリッパーにペーパーをセットしてコーヒ

          コーヒー豆デビューの話 その1

          気まずいオムライス

          私が通っていた学校は、お昼ご飯がお弁当制であった。 "お弁当"制とはいいつつも、 登校時にコンビニに寄って買ってくるものOKだった。 学校にやってくるお弁当屋さんから買う方法もあった。 そんな中、なぜか母は私に毎日弁当を持たせることをポリシーとしていた。 おかずはいつも前日のおかずの残りと、卵焼き、時には冷凍食品に頼ることも多かったが、気づけば起床してから10分以内にお弁当を完成させるお弁当マスターとなっていた。 寝起きの悪い私は朝食をなんとか飲み込みながら、母が流れるよ

          気まずいオムライス

          オスロのチョコレートドーナツの話

          友人とオスロを旅行した時の話。 色々と周りたいところ見てまわって、オペラハウスを楽しんでいた時のこと。 友人が明らかに具合が悪そうなのでどうしたのかと思ったら、 ちょっと疲れてしまったとのことだった。 二週間程度の旅の半ばだったので、疲れが出てきても当然だ。 気候や湿度も日本とは全然違うし、私も大抵、風邪気味になる。 じゃあちょっと温かいものでも飲んで休憩しない?という話になって、 オスロ中央駅で休憩することにした。 ちなみにオペラハウスからオスロ中央駅までは徒歩5分

          オスロのチョコレートドーナツの話