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【天王山裸玉】この図を誘導できれば残り37手詰かも

CAUTION! 
純粋に指し将棋をベースにした好手・好手順等の創出を目指している詰将棋創作者はここでブラウザバックした方が良いです。質の低い手順に気分を害したり、SNS等で叩かずにはいられなくなる恐れがあります。

詰将棋創作者への注意

前回は天王山裸玉派生の25手詰を紹介しましたが、今回は「天王山裸玉からこの図を誘導できれば発見かもしれない」っていう図の紹介です。これは六段目裸玉を3つ発見した探索方法で、初形図から偶数手進めた局面が単一解になる図を第一のハシゴ🪜として利用して、そこから逆算して天王山に登ろうっていうスタイルです。まぁつまり、最初数手の逆算が可能かどうかは完全に運まかせですよ。

デパペペさんの曲を流しながら軽い気持ちで見て頂ければと思います。

0図

▲3三角を打って▽6五玉と寄ったような盤上2枚の簡素図です。「わさわざ角の利きが良いところに玉が逃げるわけないでしょ」ってツッコミが入りそうですが、個人的にはこの直前に5六玉から▲8三角△6五合▲同角成△同玉の五段目への引き揚げ手順があったことを想定しています。粗検ではそれなりの手数(37手)の詰みが成立しているようなのです。この図の面白いポイントは早々と金を捨ててしまうところから4枚目の銀の活躍なんですよ。ではちょっと手数を小分けにして見ていきます。

▲6六金  △7四玉  ▲6五銀  △8四玉
▲7五金  △同 玉

6手まで
6図(この図を見せられたら詰むイメージわきます?自分はわきません)

5手目でもう金を捨ててしまって「ここからマジで詰むんですか?」って思いますでしょう?なんと詰んじゃうんですよね。

▲7六銀打 △8六玉  ▲8七歩  △9五玉
▲7七角成 △9四玉  ▲8五銀  △9三玉

14手まで
14図

実は角筋と銀のナナメの利きが絶妙に包囲網を形成していて下への抜け穴がないのです。ちなみに、▲8五銀は取ると▲7四銀打以下早詰になります。

▲6六馬  △8二玉  ▲7四桂  △7二玉
▲7三銀  △6三玉  ▲6二桂成 △5三玉

22手目まで
22図

▲7三銀を△同玉と取ってしまうと▲8四馬から一気に早詰になるので右辺へと逃走します。ここで出てくるのが4枚目の銀ですよ。

▲4四銀  △4二玉  ▲3三銀不成△4一玉
▲4二歩  △3一玉  ▲2二銀不成△4二玉

30手まで
30図

4枚目の銀が不成連発で必死に右辺逃走をブロックするこの8手ですが、こんなに銀1枚が頑張るのってなかなか珍しいですね。不成を続けた理由は最終手を見るとわかりますよ。

▲3三馬  △5三玉  ▲6四銀上 △5四玉
▲5五馬  △4三玉  ▲3三銀成 まで37手詰

37図(詰み上がり)

最後に成って〆るこの銀使いが個人的に感動的です(飽くまで詰将棋として成立していればの話ですけどね、粗検なので)。未知の天王山裸玉から0図を見事誘導することができれば、詰み上がりまでのハシゴがつながるはずです。

スペシャルサンクス

窪田義行(空気から整えていく 環境派)峰王 尊師
拙エレベーター詰に対して、”詐術的印象を与える”と迚も心温まる難癖をX(旧Twitter)上で引用リポストして頂き、スマホ詰パラからの引退及び裸玉・双裸玉等の無好手詰将棋を重点的に探索する契機を頂戴いたしました。

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はる筆線屋
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