【感想】『葬送のフリーレン』アニメ2周→原作を見たら一番油の天ぷらはいいぞと感じた件
アニメ『葬送のフリーレン』2周目の感想を書いたので、それ以降の原作を読んだ感想です。少しだけネタバレがあるので未視聴の方はブラウザバックを推奨します。それでは、行きましょう。
3.アニメ2周目の感想6本分
第01~04話、第05~11話、第11~15話
第16~18話、第18~26話、第27~28話=前note
前note
4.アニメ2周→原作通し見直後の感想
サンデーうぇぶりで原作を読んだ率直な感想としては、アニメ2周目の第1話~第4話、原作で言うところの第1話~第8話の内容が一番好きなところってのがより強まりました。以降は、個人的に摂取したかった人間関係の贅沢の表現が徐々に減っていくので、結果的に残りの話数はオマケみたいなものでしたね。魂の眠る地を目指す旅路でお手伝いや魔族退治などをこなしつつ、ヒンメルとの回想を感動の裏付けとして挿し込むエピソードが五月雨式にパラパラと繰り返されていた印象が残っています。
(ヒンメルとフリーレンの回想が『葬送のフリーレン』の売りなのは分かっとるんやけど、ちょっとやりすぎなんよなぁ。回想の頻度が多いから話が進む度に感動の度合いがどんどん小っさなっていくんや。なんて言うたらえぇんやろなぁ…… 最初こそ新鮮で透き通った天ぷら油やったから天ぷらが美味く感じたけども、ずっと使い続けたら酸化劣化していくやんか?もう廃油同然になった油で揚げたって分かるオモロい色した天ぷらをお出しされてみぃよ?もうえぇ加減新しい油に変えてやってなるやん?)って感じました。なので、途中からフリーレンからマハトへと主軸をズラしたのは好判断だったと思いますね。
本作のテーマ(?)になっている「人間とは何か?」に沿えば、魔族サイドから悪意と罪悪感を知りたいっていう別の角度からの切り口を入れるのはある種自然な流れなんですよね。他人を思いやったり寄り添ったりする主に善の感情を知りたいフリーレンとは異なる新鮮味があって読み進めるモチベーションになりました。こういう風に、悪役に人間的な厚みを加える描写をしてくれたおかげで、マハトは憎み切れないキャラクターへと成長しました。最後まで悪意も罪悪感も理解することはできなかったですけれど、これはフリーレンの魔法探求の考え方「求めている時が一番楽しいんだよ」がほんのりとリフレインしてきて、本作らしい余韻を残しました。アニメ以降の内容だと一番好きになったかもしれません。
( 'ω' ).。oO( おかげでデンケンの株も高止まりしとるよ……
個人的に一番「うわっ……」ってなったのは多くの人が狂喜乱舞、欣喜雀躍したであろう女神の石碑編ですよ。アニメ第14話の鏡蓮華の指輪のシーンは、余計なセリフ一切なしに感動を演出するのが上手かったです。それだけに、いかにもヒンフリに脳を焼かれた素人が頭の中で思い浮かべそうな二次創作っぽい結婚式には深い失望と呼ぶべき違和感を覚えました。
(大切な人を的中率🎯100%で教えてくれるカリスマ占い師・アインザーム先生の上位互換的存在、駆け出し同人作家・グラオザーム先生の楽園へと導く魔法はこんな露骨なお涙頂戴の夢しか描かれへんのですか?まったく…… 見れば誰でも分かる感動なんて、これまで積み上げてきた『葬送のフリーレン』らしい遠回しな表現の欠片もあらへんやん。まぁ、人間のことなんか何も分からん魔族の子供騙しな魔法なんか所詮この程度やなってのが分かるだけに余計腹立ってくるよなぁ。しかしまぁ、読者もろとも精神を攻撃してこようとは恐れ入った!)と大いに納得しました。
( 'ω' ).。oO( ♪勇者/YOASOBIもえぇけど、♪Long-Distance/MintJamも
前半フリーレン、後半ヒンメルで掛け合ってる感じがあってえぇなぁ
今後、帝国編がどう転んでいくのか…… 同じ読者の方は一緒に楽しみましょうね ( 灬'ω'灬 )੭⁾⁾
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