【14:可換双子】4六玉準完全作裸玉「白銀航跡」 24.05.01.
【回顧:「黄金旅程」】
今回は「黄金旅程」5六玉|角金4銀桂3歩2(はる筆線屋、NOTE、2024.04.09.)の可換双子を見つけましたので「白銀航跡」と名付けました。世界の黄金旅程から連想して、空の彼方に最後の軌跡です。
【4六玉準完全作裸玉】「白銀航跡」
玉が5六から4六に移動しましたけれど、持駒と4手目以降の手順が全く同じになってます。
盤面再生したい方は下記リンクより。
【幻の完全作手順】4手目△6六玉
最初、自分は完全作裸玉として本作を検討していました。仮に4手目△6六玉(4A図)としたときの手順は、下記のリンクから盤面再生して頂くと分かる通り、迂回も変同もないキレイな単一解を示したからなんですよ。しかしながら、作意よりも2手短い33手で詰み上がるために幻になってしまいました。
【準完全性の証明】角打
検討にあたって、角の打ち場所の検討範囲を下図のように定めました。少なくとも玉から3マス分までの利きは検討します。七段目以下に玉がいる場合は三段目まで範囲を延長します。本作は4手目で5六玉|角金4銀桂3歩2(はる筆線屋、NOTE、2024.04.09.)に合流するため、作意3手目までが検討対象です。
【天王山への逆算、歩を増やしても無理説】
一番楽なルートは歩を叩いて六段目に落としてから「黄金旅程」か「白銀航跡」の詰み筋で詰むことです。実際にやってみると、角金4銀桂3歩5までは不詰らしいのに角金4銀桂3歩6になった途端に詰み手順が大量に発生しました。単純に歩を増やしてもうまくいきませんから、何かしら一工夫が必要なのだと思います。
【まとめ】
天王山裸玉への重要拠点となる中央6マス内角系持駒、4六玉準完全作裸玉4六玉|角金4銀桂3歩2(はる筆線屋、NOTE、2024.05.01.)を発見しました。
スペシャルサンクス
詰将棋おもちゃ箱 様
裸玉完全作・準完全作リストを拝見いたしました。
パナソニック将棋部 御中
脊尾詰を使用させて頂きました。
窪田義行(空気から整えていく 環境派)峰王 尊師
拙エレベーター詰に対して、”詐術的印象を与える”と迚も心温まる難癖をX(旧Twitter)上で引用リポストして頂き、スマホ詰パラからの引退及び裸玉・双裸玉等の無好手詰将棋を重点的に探索する契機を頂戴いたしました。
尊師をはじめとする詰パラ系創作者と解図者のお目汚しをしないように配慮し、このような好手も好手順もない詰将棋は辺鄙なNOTEでの発表といたしました。
kif
手合割:詰将棋
後手の持駒:飛二 角 銀三 桂 香四 歩一六
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 金四 銀 桂三 歩二
先手番
先手:
後手:
手数----指手---------消費時間--
1 3八桂打
2 5六玉(46)
3 5七歩打
4 4七玉(56)
5 3九桂打
6 5八玉(47)
7 4七角打
8 5七玉(58)
9 5八金打
10 6六玉(57)
11 7八桂打
12 5五玉(66)
13 6五金打
14 4四玉(55)
15 4五歩打
16 4五玉(44)
17 5六角(47)
18 4四玉(45)
19 4五銀打
20 4三玉(44)
21 5四金(65)
22 3二玉(43)
23 3三金打
24 3三玉(32)
25 3四銀(45)
26 3二玉(33)
27 4三金(54)
28 2一玉(32)
29 2二金打
30 2二玉(21)
31 2三銀成(34)
32 2一玉(22)
33 3二金(43)
34 1一玉(21)
35 2二金(32)